NASAが公開した「ウルティマ・トゥーレ」、名前がナチスに関連すると非難の声
ナチスの神話に出てくる名前
NASAは1月2日、無人探査機「ニュー・ホライズンズ(New Horizons)」が到達した、人類の宇宙探査史上で最も遠い天体、「2014 MU69」の写真を公開した。 これは地球から約64億キロ先の宇宙空間に浮かぶ氷に覆われた天体で、1日にはニュー・ホライズンズがフライバイ(接近通過)に成功していたという。そして写真が公開されると、「Ultima Thule(ウルティマ・トゥーレ)」の存在は多くの人に知られることに。 ところが「ウルティマ・トゥーレ(世界最果ての地・島)」という名前は、「アーリア人」の生まれた場所であると指摘され、ナチスに関連するとの非難の声が上がったそうだ。(※ナチスは、ドイツ国民こそ最も純粋なアーリア人であると主張していたそうだ) ジャーナリストのMaggie Koerth-Baker氏は、次のように非難している。 「もしその名前がナチスと結びつきがあると分かれば、公的な資金で行われている調査に、その名前を使うのは、絶対に受け入れられない。名前にはナチスの神話との繋がりがある。NASAの人々はそれを知っていて、とにかくその名前を選んだ」 またサイエンス・ライターのShannon Stirone氏も、次のように述べている・ 「ウルティマ・トゥーレはナチスの神話にある、アーリア人(または人種論)が生まれた場所だ。それは今日も、いまだにオルタナ右翼によって使われている言葉だ。私はその言葉を本質的に悪くさせると信じている。ナチスは悪いからだ」New day, new data! Brand-new findings from @NASANewHorizons’ flyby of the most distant object ever explored – #UltimaThule:
— NASA (@NASA) January 3, 2019
🌕No evidence of rings or satellites
🌐No evidence of an atmosphere
⛄️The two lobes are nearly identical in color
➕More! Details https://t.co/4N22FlYP8O pic.twitter.com/yWtcvntMSJ
More science incoming! Yesterday we learned that #UltimaThule is made of 2 separate objects that are now bound together. What will we learn today? Join @NASANewHorizons experts at 2pm ET for the latest science sent to Earth from ~1 billion miles past Pluto https://t.co/ZuxLDtRxxM pic.twitter.com/kiDKU8bii2
— NASA (@NASA) January 3, 2019