世界各国で進化を続けるトイレ…その最先端の製品とは?
トイレといえば日本製のものが最先端、というイメージを抱く方も多いかもしれない。
しかし今や世界各国の企業が次世代型のトイレの開発にいそしみ、日本製以外のものでも驚くほどの発展を遂げたものが数多く存在する。
今回はそんな世界各国において発展を遂げた、最先端のトイレ事情をご紹介させていただこう。
ビル・ゲイツ氏も未来型トイレ製作に向け動く
「現在のトイレはただ水の中に汚物を流すだけだが、その一方でこれらのトイレには下水管がない」
こう語るのはマイクロソフトの創設者であり、慈善家としても知られるビル・ゲイツ氏だ。
ゲイツ氏は、昨年12月に中国・北京で、「Reinvented Toilet Expo」と題したトイレの展示会を開催。
ゲイツ氏自らも、水や下水管を使用することなく人の汚物を堆肥へと変えることのできるトイレの製作に向け、動き出していることを明らかにした。
世界における最先端トイレをご紹介!
ゲイツ氏によると、新たなトイレの開発に向けた次のステップは、製造業者にこのコンセプトを伝えるということ。
となると、実際にトイレが完成するのはまだ少し先になりそうだ。
一方、世界においては既に入手可能な次世代型トイレが次々と現れている。
ここからは、そんなユニークな最新型トイレの数々をご紹介させていただこう。
まず最初にご紹介させていただくこちらのトイレは、米企業「Kohler」による“Numi 2.0”と呼ばれるもの。
こちらのトイレのすごいところは、なんといってもスピーカーが設置されているということ。
音楽を流すことはもちろん可能だが、それに加えてAmazon社によるAIアシスタントである“Alexa”をも内蔵。用を足している際に何か気になることがあれば、口頭で質問することが可能となっている。
さらにトイレのシートの後ろの方には照明も設置されており、雰囲気を演出することも。
お値段は7000ドル(約77万円)とかなりの高価格帯となっているが、経済的に余裕があれば購入を考えてみてもよいかもしれない。
TOTOのトイレも次世代型!
次にご紹介させていただくのは、お馴染みのTOTOから“Neorest NX2”だ。
こちらは“トイレの清掃性を新次元に導く”と謳っており、徹底した清潔さがなんといっても売り。
UVライトとトイレ内の酸化チタンが光触媒作用を起こし、汚れを徹底的に分解するという。
さらにトイレに近づくと、自動でふたが開閉すると共に、柔らかな光が点灯。夜間にまぶしい明かりを付けることなく用を足すことができるという点もユニークだ。
気になる価格帯は1万ドル(約110万円)とこちらもかなり高価格だが、トイレ清掃の手間を徹底的に省きたい方は購入を考えてみてもよさそうだ。
ペットのトイレも次世代型へ!
進化を遂げているのは、何も人間のトイレのみではない。
こちらの“Inubox”は、犬の糞を処理してくれる犬専用トイレ。
処理された糞は掬い取られて袋に入れられ、最終的には人間が捨てることになるが、袋は密封され簡単に処理できるとか。犬用トイレのために毎度砂を買う手間を考えれば、こちらのトイレの方が処理がラクそうだ。
次世代型の犬専用トイレがあれば、もちろん次世代型の猫専用トイレもある。
“Lavviebot”と呼ばれるこちらのトイレは、猫が穴の中に入り用を足すことができるもの。
さらに猫がトイレを利用した際には、飼い主の携帯に知らせてくれる機能まで付いているというから面白い。
ここまで進化を遂げる世界の最新式トイレたち。ビル・ゲイツ氏による水を利用しないトイレも早く実現してほしいものだ。(了)
出典:Mandatory:Future Tech: The Flush of the Future(2/5)
出典:NBCNews.com:Bill and Melinda Gates Foundation spends $200M on toilet Technology(2018/12/6)