交通事故から生還した人々、当時の怪我を再現した写真が生々しい
運転中に事故に遭い、シートベルトのおかげで助かった人たちが、ニュージーランド運輸局(NZ Transport Agency)の交通安全キャンペーンに協力している。
彼ら全員の胸には、ちょうどたすきを掛けたように、シートベルトの痕がついているという。
事故当時の傷を再現した写真
ニュージーランド運輸局は今、交通事故による死亡者を減らすためにシートベルト着用キャンペーンを実施している。ニュージーランドでは、シートベルト不着用で年間90人が死亡しており、そのほとんどが郊外に住む若い男性だそう。
運輸局は、実際に事故に遭った人たち10人をキャンペーンポスターに登場させた。彼らの裸の上半身には、映画の特撮などで用いられる特殊メイク技術で、事故当時の傷が生々しく再現されている。(写真を見て不快感を覚える人もいると思うので、以下の閲覧には注意)
命を救ったシートベルトのマーク
事故に遭った人たちの胸には、実際にこれと同じシートベルトのマークが残ります。
こう言うのは、救急医療専門家のNatasha McKay医師だ。彼女は今回のキャンペーンを医学的な面から監修した。
シートベルトは人の命を救います。けれど、どのようにして救ったのかという印を体に残します。
運輸局はこのポスターを国内各地のビルボードに掲示するほか、登場者10人が生き残った喜びを肉声で語るビデオもリリースしている。
ニュージーランドには、シートベルトをオマケのように考えている男性ドライバーがまだいるようだ。運輸局で広報を担当するRachel Princeさんは海外メディアにこう話す。
(今回のキャンペーンは)そういう男性たちに、買いたくない商品を売っているのと同じです。
彼らは、シートベルト着用キャンペーンといえば子供か高齢者向けのもの、あるいは自分以外の誰かに向けたもの、と思っているのです。それは調査結果としてはっきり出ています。
だから今回は彼らと協力して、望んでいないもの(シートベルト)が欲しくなるようにしたのです。
(了)
出典元:boredpanda:10 Car Crash Survivors Pose Proudly For A Chilling Photo Project To Raise Awareness About Seatbelt Safety(3/6)
出典元:NZ Transport Agency:Seatbelt advertising