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受賞すれば史上最年少、ノーベル平和賞にノミネートされた16歳の少女とは?

受賞すれば史上最年少、ノーベル平和賞にノミネートされた16歳の少女とは?
YouTube/国連広報センター (UNIC Tokyo)

スウェーデンの16歳の少女が、気候変動問題への取り組みを評価され、ノーベル平和賞にノミネートされた。

 

世界90カ国まで抗議活動が広がる

 

その少女とは、スウェーデン人のGreta Thunberg(グレタ・トゥーンベリ)さん。彼女はほぼ毎週金曜日に学校を休み、スェーデンの議会前に座り込み、抗議活動を行ってきたという。

 

活動においてThunbergさんは、現在のスウェーデン政府の気候変動への政策を批判。プラカードを掲げ、もっと積極的に気候変動問題を解決するよう訴え続けてきたそうだ。

 

その抗議活動は「Youth Climate Strike」と呼ばれ、最初はThunbergさん1人で始めたが、その後活動は拡大。さまざまな国で多くの学生が学校を休み、デモなどを行ってきた。

 

そして今週の金曜日も、このデモは世界90カ国で行われ、アメリカだけでも130の都市で実施される予定だったとか。

 

ThunbergさんはCBSに対し、次のように語っている。

 

「より多くの人々がこの(気候変動の)状況や、私たちが危機に直面していることに気づき始めています。そして世界中の数多くの子供たちが、それを認識し、自らの声を届けているのを見るのは驚くべきことです。なぜ、私たちは存在しないかもしれない未来のために、学校へ行き、勉強すべきなのでしょうか?」

 

国連での会議でも演説を行う

 

そもそもThunbergさんは昨年9月、スウェーデンで議会選挙が行われる3週間だけ学校を休み、抗議活動を行ってきたという。

 

しかし議会選挙後も、彼女は抗議を継続。その結果世界のリーダーの注目を集め、昨年12月にはポーランドのカトヴィツェで開催された、COP24(気候変動枠組条約第24回締約国会議)において演説を行った。

 

またThunbergさんはSNSでも注目され、 #FridaysForFutureというハッシュタグのもとで彼女の始めた活動がヨーロッパを通して広がり、今では世界各地で行われるようになったそうだ。

 

定期的にデモ活動が行われているのは、ドイツやベルギー、イギリス、フランス、オーストラリア、そして日本とされている。今日も東京や京都で行われたデモの様子が、ツイッターにも投稿された。

 

強いリーダーシップを評価

 

そもそもノーベル委員会は、平和賞に関して政府の国会議員によって個人を推薦できるとしている。

 

そのためノルウェー下院議員のFreddy André Ovstegard氏や他2名のノルウェーの国会議員は、気候変動との戦いにおいて強いリーダーシップを発揮したとして、Thunbergさんを平和賞に推薦。その理由として次のように述べている。

 

「私たちはGretaさんを推薦しました。なぜなら気候変動の脅威は、戦争や紛争へつながる最も重要な要素の1つなのです。Thunbergさんが始めた(活動の)巨大なうねりは、非常に重要な平和への貢献なのです」

 

Thunbergさんはこのニュースを聞いて「信じられない」と語ったそうだが、もし彼女(現在16歳:2003年1月3日生まれ)が受賞すれば、マララ・ユサフザイさん(当時17歳)以来、最年少の受賞者になるという。(了)

 

※下は国連演説の様子。

 

 

出典元:CBS:Teen climate activist Greta Thunberg nominated for Nobel Peace Prize(3/14)

出典元:BBC:Greta Thunberg nominated for Nobel Peace Prize for climate activism(3/14)

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