台風で全員合格?小学校教員資格認定試験第2次試験中止に怒りの声
独立行政法人教職員支援機構(NITS・ニッツ)が主催している、2019年度小学校教員資格認定試験。その第2次試験が予定日に台風が直撃したことを受け、同機構は11日、試験の中止を発表した。
延期ではなく中止となったこと、そして受験予定者を“2次試験を免除して全員合格にする”と発表。この決定に対して、怒りの声が寄せられている。
今回の状況に鑑み、特例として、今回の第2次試験受験予定者については、全員、第2次試験を免除し、第2次試験に合格したものとして扱います。今後の詳細については引き続き当機構twitter及びWEBサイトにて公表していきますので御確認ください。
— 教職員支援機構(NITS・ニッツ) (@NITS298) October 11, 2019
小学校教員資格認定試験とは
今回第2次試験が中止となった小学校教員資格認定試験とは、社会人から教員を志す人が受ける試験だ。これに合格し、都道府県の教育委員会に申請すると、小学校教諭の二種免許状が授与される。
小学校教諭の二種免許状とは、短期大学で取得できる免許だ。4年制大学で単位を取得すると一種の免許状が取得できる。どちらの資格でも教員の採用試験を受けることができ、教員になってからの仕事の内容にも差はない。
小学校教員資格認定試験は、短大や大学で免許状を取得しなかった社会人に対し、教員として必要な資質や能力を身に付けているかどうかを見極める試験だ。
第2次試験の内容
第2次試験は1次試験に合格した者だけが受験できる。
小学校の各教科に関する専門的事項及び指導法に関する筆記試験、音楽・図画工作・体育の実技試験、小学校教員として必要な能力等の全般に関する口述試験が2日間にわたって行われる予定だった。
口述試験については教員免状を持っている人は免除される科目だ。音楽・図画工作(美術)・体育についてはそれぞれの高等学校教諭の普通免状を持っている人は免除される。
今回の受験者については、すでに持っている資格に関わらず、すべての項目が免除されることとなった。
怒りや疑問の声が上がる
この決定について、Twitterには以下のような声が上がっている。
ひどすぎる!
土日に予定されていた教員資格認定試験2次試験(←社会人から教員を志す人向け)が台風で「延期」ではなく「中止」に。
驚いたのが「この状況なので今回は全員合格扱いとする」という文科省の決定。延期再試験でしょーが!
教員の質をどう考えているのか。https://t.co/Ba3ZrPnGq9
— M.Yuichi@広島 (@MYuichi3) October 11, 2019
有り得ない。再試験か日程ずらしてやれよ。
— 💰😥°ʚ天使ちゃんっɞ° (@mekapen) October 12, 2019
頑張ってるから免除賛成のような意見も見られますが、それで全員合格にできる程度の試験ならやめればよいのでは?
今までの2次試験で落ちた方も全員合格でも問題なかったということでしょう?— こぱん (@pankopan_77) October 12, 2019
何をもって2次試験を通過するだけの学力があったと判断したのかを教えていただきたい。
論述、実技、口述…、この2次壁を乗り越えられずに毎年挑戦している人がいる、いわば最難関。
2次免除で、免許持ちはこれにて免許取得。
3次受験者も形だけやってるほぼ全員合格するものを受けたら免許取得。— ABIsu (@yuukintore1976) October 13, 2019
そりゃイジメをやるバカが教員になれてしまうわけやわ
2019年度 教員資格認定試験|NITS 独立行政法人教職員支援機構 https://t.co/GUvTznpZ3L
— かずゆき (@F_Kazu_1003) October 13, 2019
「2019年度小学校教員資格認定試験第2次試験…全員、第2次試験を免除し、第2次試験に合格したもの」とするとは
小学校教員試験の二次試験ってそんなにザルな試験なの?元から名前書けば通るレベルの試験なの?
台風のどさくさに紛れてとんでもないことしてるね #台風19号
https://t.co/LuyeC3rNpe pic.twitter.com/epYbWHsmwn— 恭 (@kikukukuku3) October 12, 2019
小学校の教員として働いている人、今までこの試験で落ちた社会人だけではなく、この日のために頑張って勉強してきた受験生に対しても失礼な決定のように思えるが、合格を手に入れた受験生の気持ちはどのようなものなのだろうか。(了)
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出典元:独立行政法人教職員支援機構「2019年度 教員資格認定試験」