客から痴漢行為を受けたディズニーキャラたちが声を上げた
米国フロリダ州オーランドのディズニー・ワールドで、ディズニーキャラに扮した3名の従業員(キャスト)が、不適切に体を触られたとして警察に被害届を提出した。
オレンジ郡保安官事務所によれば、ミッキーマウス、ミニーマウス、ドナルドダックに扮した3名それぞれは、客との記念撮影の際、コスチュームの下に手を入れられたり、頭を小突かれるなどしていた。
手を差し入れて体を弄る
ミニーマウスに扮した36才の女性従業員は、ミネソタ州から訪れた夫婦の客と記念写真を撮った際、ハグした夫から胸を3回触られたと言っている。
その夫はGary Obermollerという「ディズニー・バケーション・クラブ」のメンバーで、12月5日にも従業員に対する「不適切な行い」があり、ディズニー・ワールドへの入場が禁止されていたことが後にわかった。
ドナルドダックに扮した18才の女性従業員は、アニマルキングダムのレストランで被害を受けた。60代の女性客から「キスしてもいいか」と求められ、応じたところ、女性客は続けてコスチュームの上から「腕、胸、腹、顔を掴んだり撫で回したり」したという。
ドナルドダックの従業員がその場から逃げ出すと、女性客は追いかけ、「狂ったように」手をコスチュームの下に差し入れて、ブラジャーの上から胸を弄ったと報告されている。
マジックキングダムでミッキーマウスに扮していた36才の女性従業員は、高齢の女性客から、頭の被り物を5回小突かれた。その力がたいそう強かったらしく、被り物がとれてしまっただけでなく、首を傷めて救急車で病院に運ばれた。
ディズニーランドは「キャストを守る」とコメント
ディズニーランドでは、11月にも同様の事件が起こっている。51才の男性客がディズニープリンセスの胸をまさぐって逮捕された。
今回、新たに3名が警察に届け出たことを受け、ディズニーランドの広報担当は、メディアに次のようなコメントを発表した。
職場は、誰もが安心して働ける環境でなければいけません。少しでも不快な思いをしたときは、迷わずに報告することをキャストメンバーに奨励します。
また、敷地内に警官を配置して、必要な時に助けを求められるようにするなど、キャストメンバーの安全を守る策を講じます。
(了)
出典元:AP:Disney characters say tourists inappropriately touched them(12/28)
出典元:Metro:Disney characters say they were groped by tourists at theme parks(12/27)