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イギリスが慌てて買った21億円分のコロナ検査キット、使いものにならず

イギリスが慌てて買った21億円分のコロナ検査キット、使いものにならず
写真AC

イギリス政府は新型コロナウイルスの検査実施数を増やすため、中国の企業から新開発の抗体検査キットを約21億円分購入。だが、検査結果があまりに不正確で使いものにならず、「ギャンブルが裏目に出た」「恥ずかしい結果が出た」などと海外メディアから揶揄されている。

 

中国の2企業から

 

イギリス政府が購入したのは、新型コロナウイルスに対する免疫の有無を調べる抗体検査キットで、PCR検査とは別タイプのもの。海外メディアによれば、以前から中国の2社「AllTest Biotech」と「Wondfo Biotech」が政府に売り込みをかけていたそうだ。

 

その検査キットは高価で、最低でも200万個以上購入しなければならず、支払いは先払いという厳しい取引条件だったが、イギリス政府は購入に踏み切った。

 

ボリス・ジョンソン首相は、先月中旬の記者会見でこの検査キットについて「妊娠検査のように簡単で、現状を180度転換させる可能性を持っている」と言及したそう。

 

使いものにならず返金要求

 

ところが、オックスフォード大学が検査キットを詳しくテストしたところ、陰性陽性の判定に間違いが多く、使いものにならないことが判明した。

 

2社の検査キットは共にEUの安全基準を満たしたものであり、事前にイギリスの外交官が中国の2社に赴いて書類で品質をチェックしてはいたが、それでは不十分だったことになる。

 

現在イギリス政府は、購入金額合計1600万ポンド(約21億5000万円)の返金を2社に要求しているとのこと。

 

ジョンソン首相は、5月までに1日あたり10万件の検査実施を目標にしているが、4月16日の時点で、1日あたり2万件しか実施できていない。このことがプレッシャーとなり、慌てて購入決定したのだろうと海外メディアは推測している。

 

社会を麻痺させているロックダウンをいつ解除するか、それを決めるには、大規模な検査で感染の現状を知る必要があるという。イギリス・サリー大学のNicolas Lockerウイルス学教授は、米メディアにこう断言している。

 

「大規模な検査を行わない限り、ロックダウンを解除することはできません。政府が社会的に広範囲な検査を実施しなければ、我々はロックダウンされた状態のままでしょう」(了)

 

出典元:The New York Times:U.K. Paid $20 Million for New Coronavirus Tests. They Didn’t Work(4/16)

出典元:Metro:UK spent £16,000,000 on coronavirus tests that didn’t work(4/16)

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