イスラエルで中国大使が死亡、公邸でスタッフが遺体を発見
イスラエルに駐在している中国大使が、自宅で死亡しているのが発見され、現在も捜査が続けられている。
争った形跡は見つかっていない
イスラエルの警察によれば、死亡したのは杜偉大使で、5月17日にテルアビブ近郊にある自宅(公邸)で死んでいるのが発見されたという。
杜大使は57歳(MirrorやHAARETZでは58歳としている)、今年の2月にイスラエルに駐在する大使として赴任してきたそうだ。
大使の自宅はテルアビブ近郊の海沿いの街、ヘルツリヤにあり、当時遺体はベッドに横たわっており、公邸のスタッフによって発見されたと言われている。
イスラエルの警察は現在、捜査を続けているが、現場には争った形跡は見つかっておらず、通常の手続きで対応しているという。AFPは死因が心臓に関するものだと伝えている。
自然死との見方を示す
イスラエルのテレビ局「Channel 12 TV」によれば、現場に駆けつけた救急医療のスタッフが、大使は睡眠中に死亡し、自然死との見方を示しているという。
杜大使は2016年から2019年までウクライナで大使を務めており、奥さんと息子さんが1人いるそうだ。
しかし2人とも、大使が亡くなった時にはイスラエルにはいなかったとされている。
イスラエル外務省のユヴァル・ロッテム局長は、大使の死について、在イスラエル副大使に対して、お悔やみの言葉を述べた。
またCNNによれば、数日前には米国務省のポンペオ長官がエルサレムを訪れて、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に関連した中国の行動を公然と批判したという。
また同時に、イスラエルに対して中国企業との間で大型のインフラ案件や通信案件に関する契約の締結を中止するよう促していたそうだ。
中国政府は大使の死について独自に調査をするため、イスラエルにチームを派遣すると発表している。(了)
出典元:Mirror:Chinese ambassador to Israel found dead at home in Tel Aviv(5/17)
出典元:CNN:中国の駐イスラエル大使、公邸内で死亡 外務省が確認(5/18)
出典元:HAARETZ:China to Send Team to Investigate Death of Ambassador to Israel(5/18)