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ゴッホとゴーギャンの売春宿通いを綴った手紙がオークションに

ゴッホとゴーギャンの売春宿通いを綴った手紙がオークションに
Les Collections Aristophil

後期印象派を代表する画家、フィンセント・ファン・ゴッホとポール・ゴーギャンの二人が書いた一通の手紙が、今月16日、パリでオークションに出品される予定。

 

ゴッホとゴーギャン、両者の筆跡が残る手紙というのも珍しいが、それより話題になっているのは、書かれている内容だ。二人が通ったフランスの売春宿の様子が、詳しく記されているという。

 

画家ベルナールに宛てた4枚の手紙

 

手紙は、象徴主義的な作風で知られる画家、エミール・ベルナールに宛てたもの。便箋4枚のほとんどをゴッホが書いており、その中にゴーギャンの手による数行のコメントがある。

 

書かれたのは1888年の11月で、これはゴッホが『ファン・ゴッホの寝室(アルルの寝室)』や『ファン・ゴッホの椅子』、『ひまわり』を描いた直後に当たる。また、この時のゴッホとゴーギャンは、フランス・アルルで共同生活していたことが知られている。

 

売春宿に仕事をしに行く

 

さて、手紙に書かれた内容だが、海外メディアに一部が紹介されているので翻訳しよう。まず冒頭でゴッホは、ゴーギャンの人柄についてこんなふうに書いているそう。

 

(ゴーギャンは)文明に毒されていない野獣の本能を持った生き物だ。ゴーギャンを突き動かしているのは、野心よりも、血とセックスなのだ。

 

この後に、二人で出かけた創作のための小旅行の記述があり、その中に売春宿が登場する。

 

僕たちはちょっとした遠足で売春宿に行った。どうやら今後は頻繁にそこに行くことになりそうだ、(絵を描く)仕事のために。私は夜のカフェを描いたが、ゴーギャンはいま、それと同じカフェに売春宿の人々を配置した絵を描こうとしている。美しいものが出来上がるに違いない。

 

手紙の3ページ目と4ページ目にはゴーギャンの短いコメントが書き込まれており、その中にこんなフレーズがあるという。

 

フィンセント(ファン・ゴッホ)の言うことは聞かないように。君(ベルナール)も知ってのとおり、彼は寛容すぎて、どんなことにもすぐ感心してしまうきらいがある。

 

競売はフランスのオークションハウス「Drouot Estimations」で行われ、入札予想価格は18万〜25万ユーロ(約2200万〜約3000万円)とのこと。(了)

 

出典元:Les Collections Aristophil

出典元:CNN:Rare letter detailing Van Gogh and Gauguin’s brothel visits could sell for $282K at auction(6/8)

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