NZで新たなクラスターが発生、ロックダウンをさらに12日間延長
ニュージーランドで新型コロナウイルスのクラスターが発生し、新規感染者が増えたことにより、ロックダウンの期間が延長される事態となった。
新規感染者が増えて29名に
ニュージーランドのオークランドでは8月11日に4人の新型コロナ陽性者が出たことにより、翌日から3日間のロックダウンが行われていた。
しかしその後、オークランド中心部で新たなクラスターが発生。新規感染者が最近の事例も含め、29名にまで増えた。そして現在、38名が政府により隔離状態に置かれているという。
この事態を受け、ジャシンダ・アーダーン首相は、ロックダウンの制限期間をさらに12日間延長すると発表。
しかし4段階の警戒レベルのうちオークランドではレベル3(11日と同じ状態)、その他の地域もレベル2のままとなっている。
まだウイルスの源は分かっていない
アーダーン首相によれば、この期間延長は「早い段階から厳しく対処する」との政府の方針に基づいたものだという。
また現段階では、クラスターのウイルスがどこから来たのか、また繋がりなどは分かっていない。
しかし首相は、ゲノム解析や接触者の追跡から、今回のクラスターが3月に起きたアウトブレイクや空港検疫からのウイルスとは関連がないことが示唆される、と述べている。
マイナス面も語る
ただアーダーン首相は、今後もクラスターに関連して感染者が増える可能性があると指摘。また学校や教会、集会などで感染が広まる可能性があるとも語っている。
しかし同時に、今後はクラスターが特定され、感染者が隔離され、ゆくゆくはオークランドも警戒レベル2にまで下げられるだろうとの見通しを明らかにした。
警戒レベル3のオークランドでは現在、図書館や博物館・美術館、映画館、フードコート、子供たちの遊び場などは閉鎖されているという。
また人々もできるだけ家で仕事をしなければならず、子供たちも自宅学習を余儀なくされているそうだ。もっとも厳格に強制されているわけではなく、職場や学校へ通うこともできる。
ただしその場合も、人との距離を取り、可能であればマスクを着用しなければならない。また100人以上の集会は禁止されているという。(了)
出典元:BBC:New Zealand extends Auckland lockdown for 12 days(8/14)