コワモテ女性アスリートが空港で受けた性的屈辱を吐露
パワーリフティングの女性チャンピオンが、空港で受けた屈辱的な扱いをインスタグラムで打ち明け、海外メディアで話題になっている。空港警備員が彼女に向って、女性であることを証明しろ、と執拗に求めたというのだ。
パワーリフティングの世界チャンピオン
ロシアのAnna Turaevaさん(42才)は、パワーリフティングの世界大会で6回、ヨーロッパ大会で8回の優勝経験を持つ屈強な女性アスリート。(パワーリフティングは重量挙げとは別競技で、バーベルを使ったスクワット、ベンチプレス、デッドリフトの3種目で持ち上げた合計重量を競うもの)
そんな彼女が、先日、サンクトペテルブルクから自宅のあるクラスノダール市に飛行機で戻る際、非常に「屈辱的な」扱いを受けたという。ある空港警備員が彼女の性別に強い疑いを持ち、男性でないことを確かめるために「ありとあらゆる個人的な、かつ肉体的な質問」をしてきたそうなのだ。
確かに鍛え抜かれたTuraevaさんの体には、いかついイメージがある。しかし、パスポートの性別欄には、はっきり女性であると書かれている。それなのに、警備員がわざわざ性別を問いただすのは間違っている、と彼女は主張したらしい。だが、受け入れられなかった。
インスタグラムの投稿文にはこうある。
(空港の)チェックポイントで彼ら(警備員)は私を通さなかった。その理由は、私の性別が女性であるとパスポートに書いてあるからだ、と言われた。
私の後ろには並んでいる人たちがいたが、その前で彼らは、まるで悪いことをした若者を叱責するような口調で、私にプライベートな質問をした。それは屈辱的なことだった。
警備員は私の日常について、特に夜の生活について知りたがっていた。並んでいた人たち全員が、このとんでもないやり取りを注視していた。この時ほど自分が無力だと感じたことはない。
航空会社は謝罪
彼女はその後、自分が女性であることを冷静に説明し続け、最終的には飛行機に搭乗できたそう。しかし黙っていることはできず、先月末、インスタグラムに投稿した。
それが海外メディアで取り上げられると、問題の警備員を雇っていたロシアの航空会社「UTエアー(Utair)」は、すぐに次のような謝罪コメントを発表した。
このような(警備員の)行いは許容できるものではありません。彼女の搭乗便を担当していた警備員を必ずチェックし、業務のあり方を是正するようにします。
(了)
出典元:Odditycentral:Masculine-Looking Female Athlete Asked to Prove Gender to Board Airplane(10/1)
出典元:yahoo! sport:‘Humiliated’: Airline asks powerlifting champ to ‘prove she’s a woman’(10/2)