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イギリスでは新型コロナでの死者がインフルや肺炎の3倍以上、国家統計局が報告

イギリスでは新型コロナでの死者がインフルや肺炎の3倍以上、国家統計局が報告
NIAID

イギリスで今年、新型コロナウイルスで死亡した人は、インフルエンザや通常の肺炎で亡くなった人の3倍以上にあたることが報告された。

 

感染した人の死亡率も高い

 

BBCによれば、イギリスの国家統計局は今年の1月から8月までの間、イングランドとウェールズでの死因を調査したという。

 

その結果、新型コロナ(Covid19)で亡くなった人は4万8168人、通常の肺炎で亡くなった人は1万3600人、インフルエンザで亡くなった人はわずか394人だったそうだ。

 

インフルエンザや肺炎で亡くなった人が最も多かったのは、今年の1月。この時期は通常、最もインフルエンザの患者が多いのだが、今年は特にインフルエンザによる死者が少なかったとか。

 

また感染した患者が死に至る割合を示した死亡率も、新型コロナの方が高いという。国家統計局のSarah Caul氏も「2020年とここ5年間の平均においても、新型コロナによる死亡率は、インフルエンザや肺炎よりも、非常に高かったです」と述べている。

 

ONS

ワクチンがないことも理由の1つ

 

この数字は、新型コロナウイルスが、インフルエンザよりも人々にとって、より大きなリスクになっていることが示されているが、死者が多い理由の1つとして、やはりインフルにワクチンがあるが、新型コロナにはないことが挙げられるという。

 

エジンバラ大学のRowland Kao教授は、この死者が多い原因について「感染者の数の増加、または感染者の死亡率の増加、あるいはその両方が原因である可能性がある」と述べている。

 

また今年Covid-19で亡くなった人の中には、通常の年ならインフルエンザで死亡していた人がいたかもしれず、それゆえにインフルエンザの死者数が減った可能性もあるようだ。

 

また今年の7月から8月に入り、新型コロナやインフル、肺炎で亡くなった人は減少しているが、やはりこれは3つの病気のレベルが夏の時期には低かったことを反映している。

 

また1月から8月にかけて、全体の死者数は38万9835人。このうち新型コロナで亡くなった人の割合は12%を占めていたという。そして同じ期間で、通常の肺炎で亡くなった人の割合は3.5%、インフルに至っては0.1%しかなかったそうだ。

 

イギリスでは10月8日には、過去24時間で1万7540人が新型コロナに感染。その前日も1万4162人の感染が判明し、10月8日には77人が死亡している。(了)

 

 

 

出典元:BBC:Covid deaths three times higher than flu and pneumonia(10/8)

出典元:METRO:Huge jump in coronavirus cases as another 17,540 test positive in UK(10/8)

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