アメリカで初めて、ブラジル由来の変異種を確認【ミネソタ州】
新型コロナウイルスの感染拡大が続くアメリカで、初めてブラジル由来の変異種が確認された。
ブラジルを旅行していた人物
ミネソタ州の保健当局は1月25日、州内においてアメリカで初めてブラジル由来の変異種が確認されたと発表した。
ミネソタ州の保健局によれば、変異種の感染が確認されたのは、ブラジルを旅行した後、最近同州に戻ってきた人物だという。
その感染者はツイン・シティーズの街に住み、1月の第1週に具合が悪くなり、1月9日に新型コロナの検査を受けたそうだ。
毎週50人の検体をゲノム解析
今回の変異種は「Brazil P.1」として知られるもので、ミネソタ州保健局の「変異種調査プログラム」によって発見されたという。
このプログラムでは毎週、地元の研究所からランダムに50人の検体を回収し、完全なゲノム配列を解析してきたそうだ。
これによりミネソタ州では、蔓延している異なった変異種を分類し、より正確な姿を捉えることができたとしている。
広がっていることを示すものはない
現時点でミネソタ州内において、ブラジル由来の変異種が広がっていることを示す情報はない。
ただ米疾病予防管理センター(CDC)によれば、この変異種は、ウイルスを認識する抗体の能力に影響を与える可能性があるという。
また何人かの研究者は、ブラジルの変異種がすでに新型コロナにかかった人でも、再感染させる可能性があると考えているそうだ。(了)
出典元:WRBL:First US case of Brazilian COVID-19 variant found in Minnesota(1/25)