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ドイツのサッカースタジアムがUEFAの命令を無視、レインボーカラーをライトアップ

ドイツのサッカースタジアムがUEFAの命令を無視、レインボーカラーをライトアップ
Twitter/Allianz

先日、UEFA(欧州サッカー連盟)は、欧州選手権の試合において、ドイツのサッカースタジアムがLGBTQの象徴であるレインボーカラーをライトアップするのを禁止した。

 

しかしスタジアム側はその命令を無視。堂々と鮮やかな虹色の照明を点灯させたという。

 

ハンガリーのLGBTQの人々との連帯を示すため

 

そのスタジアムとは、ミュンヘンにある「Allianz Arena」だ。

 

実はハンガリーのビクトール・オルバン政権は今月中旬、18歳未満に対し同性愛や性転換を描写した学校教材や映画、広告などの未成年向けコンテンツを、違法と見なす法案を賛成多数で可決したという。

 

この動きはヨーロッパ各国から非難を浴び、ミュンヘン市も、ドイツとハンガリーとの試合が行われる「Allianz Arena」をレインボーカラーで染め、ハンガリーのLGBTQの人々との連帯を目に見える形で示そうと提案。

 

しかしUEFAは「われわれは政治的、宗教的に中立な組織だ」とした上で、「ハンガリー議会に対するメッセージという、この要求の政治的な背景を考慮すると拒否せざるを得ない」と判断し、ライトアップを禁止したという。

 

ハンガリーはこの決断を歓迎、しかし…

 

このUEFAの決定を、ハンガリー政府は歓迎。ミュンヘン市の「挑発」に対抗する姿勢を示したことを称賛したという。

 

しかしドイツの外務大臣は、UEFAの決定が「間違ったシグナル」を送っていると批判。

 

またミュンヘンのDieter Reiter市長も、「コスモポリタニズム、寛容、尊敬、LGBTコミュニティの人々との連帯を示すサインを送ることをUEFAが禁じているのは恥ずかしいことだ」と述べた。

 

そして6月23日、「Allianz Arena」はUEFAの命令を堂々と無視し、スタジアム全体を明るいレインボーカラーでライトアップさせた。

 

 

またドイツ国内の他の会場でも、グループリーグ最終戦の試合が引き分けに終わり、ハンガリーが大会から脱落したことを受けて、禁止令に反してプライドカラーでライトアップしたという。

 

ハンガリーのオルバン首相は極右の出身で、移民問題から報道の自由、LGBTQの権利など様々な問題に対する強権的な姿勢をとっており、各国から批判が集まっている。

(了)

 

出典元:METRO:German football stadiums defy UEFA by lighting up with pride colours(6/24)

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