アメフトの大学リーグが開幕、8万人の観客がノー・マスクで集まる
アメリカで、アメリカンフットボールの大学リーグ戦が開幕し、多くのスタジアムに観客が押し寄せる事態となった。
専門家は警告を発する
アメリカでは9月4日に、大学のアメフトのリーグ戦が行われ、多くのファンがスタジアムに詰めかけたという。
しかもウィスコンシン大とペンシルベニア州立大学との試合では、8万人収容できるスタジアム内は満員となり、ほとんどの人々がマスクをしていなかったそうだ。
観客たちは、過密な状態のスタジアム内で、伝統の「ジャンプ・アラウンド」を繰り返して盛り上がっていたとか。
しかし専門家は「今はまだ、いつものようなビジネスに戻るべき時ではない」と警告している。
#USA Wisconsin Penn State vs. Wisconsin football game 80.000 people nobody wearing masks 4/09/2021 pic.twitter.com/8rAyYSwycn
— Nicole Elisei (@EliseiNicole) September 4, 2021
特に南部ではデルタ株が蔓延
アメリカの特に南部では、新型コロナウイルスのデルタ株が蔓延しており、国内全体でみても、新規感染者や入院患者、または死亡者の数は増加しているという。
昨シーズンは各大学がそれぞれ試合を行なったが、その時、観客は州のガイドラインで決められたソーシャル・ディスタンスに従う必要があり、観客数も制限されていたそうだ。
しかし今年は、その制限も緩和され、特にフロリダなど多くの州のスタジアムでは、観客の肩と肩が触れ合うほど「密」となり、人々はマスクさえしていなかったという。
しかも観客には、ワクチン接種証明書の提示も必要なかったと言われている。
フロリダ州では、パンデミックが始まって以来、最も大きなCOVID-19の波が押し寄せており、感染力の強いデルタ株が感染者の増加につながっているそうだ。(了)