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英でオミクロン株に数百人が感染か?現在75人の検体を調査中

英でオミクロン株に数百人が感染か?現在75人の検体を調査中
flickr/Andy (andyroofs)

新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン」。イギリスでは現時点で9人の「オミクロン株」の感染が確認されているが、今後さらに増える可能性があるという。

 

可能性の高い75人のサンプルを調査

 

この変異株については現時点では、感染しても「軽症」の症状しか出ないと言われているが、より感染しやすく、既存のワクチンを回避する可能性もあると言われている。

 

イギリスのイングランドではすでに3名の「オミクロン株」への感染が確認されていたが、29日にはスコットランドでさらに6人の感染が判明したという。

 

しかしすでに数百件の「オミクロン株」の感染者がいる可能性があるとも懸念されており、現在感染の「可能性が高い」75人分のサンプルが検査され、他にも可能性のある150人分の検体が調べられているそうだ。

 

「多くの患者が出ることは避けられない」

 

保健当局の責任者であるJenny Harries博士も、今後さらに「オミクロン株」の感染者が発見される可能性は「非常に高い」と述べている。

 

またワクチン・予防接種合同委員会(JCVI)の副委員長であるAnthony Harnden教授も、BBCでのインタビューにおいて、次のように述べている。

 

「これまでよりも多くの患者が出てくることは、ほぼ避けられないと思います。重要な疑問は、このウイルスが、現在流行しているデルタ株よりも感染力が優れているかどうかということです。ワクチンは困難な仕事をすることができますが、すべての仕事をすることはできません。実際、フェイスマスクの着用、距離を置くこと、換気などの対策も重要です。(略)このオミクロン株がこの国に定着するかどうか、そして実際にどれほど大きな問題になるかを見守る必要があります」

 

まだ初期の段階、見守る必要がある

 

また保健省のEdward Argar氏も、オミクロンは「気になる」としながらも、「この新しい変異株については、まだ完全には理解できていません。ざっと50個の変異があり、そのうち32個はスパイクタンパク質にあります」と述べている。

 

その上で、どのように広がりやすいか、どのように危険なのかを理解するという点では「まだ初期の段階」であるとも述べている。

 

ワクチン・予防接種合同委員会は、今後イギリス国内のすべての成人に対し、ワクチンのブースター接種を拡大する見込みだという。(了)

 

 

出典元:METRO:Scientists ‘investigating 75 probable Omicron cases in UK and 150 others’(11/29)

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