パリが2024年オリンピックで空飛ぶタクシーを稼働予定
数人の人を乗せて垂直に離発着する電動ドローン、いわゆる空飛ぶクルマが、2024年のパリオリンピックで、人を運ぶ手段として実際に稼働する予定だ。
飛行試験場でテストを開始
フランス政府当局は、パリに近いポントワーズ(Pontise)にあるCormeilles-en-Vexin飛行試験場で、空飛ぶクルマの飛行試験を開始すると発表した。
空飛ぶクルマが行き来する路線を少なくとも2つ作り、パリオリンピック期間中の交通渋滞を和らげるのが目的だ。
このプロジェクトには、Volocopter(ヴォロコプター)、Airbus(エアバス)、Vertical Aerospace、Ascendance、Lilium(リリウム)、Joby Aviationなど、ヨーロッパ有数の電動垂直離着陸機(eVTOL)開発企業が参加しており、今後中小メーカーも含めてその数は30社ほどに増えると報じられている。
パリを含むイル=ド=フランス地域圏の空港運営会社「ADPグループ(Aéroports de Paris)」によると、このようなプロジェクトは「ヨーロッパで前例のないこと」だそう。
オリンピックに向けて2路線を開通
空飛ぶクルマをタクシー(あるいはシャトルバス)として往来させる路線も、具体的になって来ている。
1つは、パリに近いイシー=レ=ムリノー(Issy-les-Moulineaux)ヘリポートと、パリ南西24kmほどの所にあるサン=シール(Saint-Cyr)飛行場を結ぶ路線。もう1つは、パリ=シャルル・ド・ゴール空港とル・ブルジェ空港、そしてパリ市内の発着所(未定)の3地点を結ぶ路線だ。
イル=ド=フランス地域圏のAlexandra Dublanche副知事は、メディアにこう話している。
「2024年のオリンピックを開催するにあたって、このような新しいテクノロジーを取り入れ、人口が集中するパリで実用化することは、選択肢の1つではなく必須条件なのです」(了)
出典元:MailOnline:Paris will use FLYING TAXIS to shuttle sports fans across the city during the 2024 Olympic Games, officials claim(11/29)
出典元:New York Post:Flying taxis being tested for use at 2024 Summer Olympics in Paris(11/29)