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イギリスで新型コロナの死者が500人以上、昨年2月の水準に並ぶ

イギリスで新型コロナの死者が500人以上、昨年2月の水準に並ぶ
flickr_NIAID

行動制限の緩和を行ったイギリスで、先日新型コロナウイルスにより死者が1日で500人以上になったことが報告された。

 

新規陽性者も、やや横ばい状態

 

イギリス政府によれば、2月2日には、新型コロナの陽性反応が出てから28日以内に死亡した人が534人になったという。

 

GOV.UKCoronavirus

 

この数字は昨年2月23日以来、最多とされ、また新規陽性者の減り方も鈍くなっている。

 

2日には直近の24時間で、合計8万8085人の新規陽性者を記録。ただし今回のデータには、「Public Health Scotland」の「技術的な問題」により、スコットランドでの症例、検査、死亡者は含まれていない。

 

GOV.UKCoronavirus

 

入院患者数は少しずつ減っており、前の週に比べて11.8%少なくなっている。

 

GOV.UKCoronavirus

行動制限が緩和されている

 

イングランドでの感染率は、2歳から小学校6年生までが最も高かったという。逆に最も感染率が低かったのは70歳以上で1.97%だった。

 

イングランドでは現在、行動制限が緩和されており、公共施設内でのマスク着用の義務化や、大規模イベントでのワクチン接種証明の提示義務なども撤廃されている。

 

この決定は、基本的にオミクロン株ではデルタ株に比べて軽症者が多いという理由から下されたようだが、同時にロックダウン中にパーティーに参加したことを問題視されているボリス・ジョンソン首相が、自らの支持率を上げるために打ち出したとも囁かれている。

 

しかし再び、ジョンソン首相がロックダウン中に、他の複数のパーティーに出席していたことも明らかとなっており、現在ロンドン警視庁が調査をしているという。

 

反ワクチン派の運動も盛ん

 

またイギリスではワクチンに反対する運動も盛んで、先日は反ワクチン派の人々が、ロンドン警視庁の外に集まったという。

 

彼らは、新型コロナ・ワクチンに関する「大量殺戮の確かな証拠」と称するものを大量に渡そうとしたそうだ。

 

その証拠とは、ワクチン接種センターに対し、複数の犯罪捜査が行われていることを示したものとされ、彼らは接種センターが法律違反を犯しているため、閉鎖するよう求めたという。

 

 

しかし彼らが証拠としたものは、警察が届け出を受理した際に発行した「犯罪参照番号」でしかなく、実際に犯罪捜査が行われているわけではないそうだ。

 

ちなみにイギリスでは、12歳以上の91%が1回目のワクチン接種を終え、84%が2回目接種を、65%が3回目のブースター接種を受けている。(了)

 

※イギリスにおける制限緩和の背景に関しては、下の記事が詳しく報じている。そちらも是非、ご覧いただきたい。

 

日本とイギリス「コロナ対策」こんなにも違う背景

 

出典元:METRO:UK records highest number of daily Covid deaths since last February(2/2)

出典元:METRO:Protesters descend on Scotland Yard for ‘mass dump’ of ‘vaccine genocide evidence’(2/2)

出典元:BBC:Covid-19 in the UK: How many coronavirus cases are there in my area?(2/2)

出典元:GOV.UKCoronavirus (COVID-19) in the UK

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