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【ウクライナ】ロシア軍がモスクまで攻撃、遺体を溝に埋める動画も浮上

【ウクライナ】ロシア軍がモスクまで攻撃、遺体を溝に埋める動画も浮上
Twitter/Oleksandra Matviichuk

3月12日、ウクライナ南東部の町・マリウポリは、再び激しいロシア軍の攻撃にさらされた。

 

ロシア軍がモスクや民間の建物を攻撃

 

ロシア軍は1週間以上も、マリウポリを包囲し、砲弾を浴びせ続けてきた。住民らは避難することもできず、食料や電気なども不足する中で、飢餓や寒さに苦しんでいる。

 

12日にはロシア軍が市内にあるモスクを攻撃。ここにはトルコ人も含め80人以上の大人や子供が避難していたという。しかしまだ犠牲者の詳細などは分かっていない。

 

 

またロシア軍は街に戦車で侵入し、マンションなど民間の建物を砲撃。その様子も撮影されている。

 

 

ロシア軍は24時間攻撃を続けているが、現時点で、まだマリウポリの町はウクライナ軍のコントロール下に置かれているという。

 

遺体袋を溝に埋めている

 

マリウポリでは12日間で、1582人が亡くなったと見られている。町は酷く破壊され、通りには遺体が転がる光景も見られたという。

 

しかし、死者が増加しても通常の墓地に空きがないため、医師たちは亡くなった人々を遺体袋に詰め、掘った溝に入れている。

 

 

またマリウポリでは、街に残された市民の間で、生活必需品を巡り、略奪や暴力行為も発生しているとの報告があるそうだ。

 

シリアと同様の作戦を実施か

 

ウクライナのメディア「キエフ・インディペンデント」によれば、ウクライナの治安当局が北東部の町、ハリコフでロシア軍の通話を傍受したという。

 

その通話記録では、子供を含む民間人に発砲するようロシア軍が命令を下していたそうだ

 

 

国連人権高等弁務官事務所は、3月8日時点で、ハリコフ地方で少なくとも170人(うち子供5人)が死亡したと記録している。

 

ウクライナのドミトロ・クレバ外務大臣は、ロシア軍がウクライナにおいて、シリアで行ったのと同様の戦術をとっていると指摘している。

 

シリア内戦では、ロシア軍の支援を受けたアサド政権が、反体制派の占拠した北部アレッポの東部地区や、首都ダマスカス近郊の東グータ地区などで包囲作戦を展開。

 

「人道回廊」を設置し、市民らに北西部イドリブ県への避難を促す一方、抵抗を続けた反体制派には、無差別爆撃や化学兵器を使ったとみられる攻撃で、徹底的に街を破壊した。(了)

 

出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war latest news: Russia will only take Kyiv if city is ‘razed to the ground’, Zelenskiy says, as Moscow threatens western shipments – live(3/12)

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