ウクライナ西部、ポーランド国境付近にある訓練基地をロシア軍が攻撃
ロシア軍は3月13日、ポーランド国境付近にある国際平和維持・安全保障センターの基地を攻撃した。
30発以上の巡航ミサイルを発射
ウクライナ西部リヴィウ州の町、ヤーヴォリウにある国際平和維持・安全保障センターの訓練基地が13日早朝(現地時間)、ロシア軍によるロケット攻撃を受けた。
ロケット攻撃は午前5時45分に行われ、2つの大きな爆発が見られたという。リヴィウ州のマクシム・コジツキー知事は、ロシア軍がリヴィウ市の北西30キロにある基地に向け、30発以上の巡航ミサイルを発射したと語っている。
13日の早朝、コジツキー知事は今回の爆撃で、9人が死亡し、57人が死亡したと発表していたが、英メディアは、現時点で134人が負傷、35人の死亡が確認されたと伝えている。
⚡️EXCLUSIVE: We met and interviewed US and UK foreign fighters in Yavoriv who gave @BuzzFeedNews the below video of the Russian missile attack on a NATO military training center today that killed 35 people & injured 134 more. Read my story, with @Kiehart: https://t.co/aw4N8FJuO6 pic.twitter.com/Yga0S6gcsH
— Christopher Miller (@ChristopherJM) March 13, 2022
Ukraine’s Defense Minister says 9 people were killed and 57 injured this morning when Russia attacked a former NATO training center in Yavoriv, near Lviv.
Local authorities say 30 missiles hit the center.
The attack was filmed from the Polish-Ukrainian. pic.twitter.com/pjfRqkdaJ1
— Visegrád 24 (@visegrad24) March 13, 2022
米とNATOが教官を送っていた訓練基地
ヤーヴォリウの町は、ポーランドとの国境から12km(20km、30kmとの報道も)しか離れていない。またアメリカとNATOは定期的に、国際平和維持・安全保障センターに教官を送り、ウクライナ軍の兵士の訓練を行ってきた。
ロシアの外交官はすでに、ウクライナへの外国からの軍事装備の輸送を “合法的な標的 “と見なしていると警告していたという。
またロシア軍の戦闘機は、スロバキアやハンガリーとの国境から250キロ離れたウクライナ西部の都市、イワノ・フランキフスクの空港にも空爆を行った。
イワノ・フランキフスク市のスラン・マルチシキフ市長は、ロシアの狙いは「パニックと恐怖をまき散らすことだ」と述べている。
「もし化学兵器を使ったら・・・」
一方、ポーランドの大統領はBBCのインタビューにおいて、少し気になることを述べている。
ポーランドのアンドレス・ドゥダ大統領はBBCの番組において、ロシアのプーチン大統領が「非常に困難な状況」にあるため、化学兵器を使用する可能性があるとの見方を示した。
また「実際、政治的には、プーチンはすでに戦争に負けており、内部的(ウクライナ国内のことか?)にも勝っていない」と発言。
その上で「もしプーチンが大量破壊兵器を使用すれば、それは『ゲームチェンジャー(事態を大きく変える出来事)』になるだろう」とし、次のように語った。
「北大西洋条約機構(NATO)は、そのテーブルについて、何をすべきか真剣に考えなければならないだろう。なぜなら、それはヨーロッパもしくはこの地域だけでなく、世界全体が危険になる始まりだからだ」(了)
出典元:ABC News:Russian airstrike hits base in western Ukraine, kills 9(3/13)
出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war latest: 20 people reportedly killed after military base near Polish border hit by missiles – live(3/13)