サウジアラビア史上最大の大量処刑、1日に81人を斬首刑か
中東のサウジアラビアで、これまでにないほど多くの受刑者が処刑された。
1979年の事件での処刑数を上回る
サウジアラビアでは3月12日、テロやその他の暴力的犯罪で有罪となった81人の受刑者が処刑されたという。
この処刑は、サウジアラビアの近代史上最大とされ、1979年にメッカのグランド・モスク(アルハラム・モスク)の占拠で有罪判決を受けた63人の過激派に対する処刑の数を上回ったそうだ。
1979年の事件は、イスラム教の聖地を狙った史上最悪の過激派による攻撃と見なされている。
アルカイダやISISのメンバーも含まれる
サウジアラビアの国営報道機関は、今回の処刑について「無実の男性、女性、子供の殺害を含む様々な犯罪で有罪判決を受けた者が含まれている」と伝えたという。
処刑されたのは、サウジアラビア人73人、イエメン人7人、シリア人1人など。報告書では、処刑が行われた場所については言及されていない。
また処刑された者の中には、アルカイダやISIS(イスラム国)のメンバー、イエメンの反政府武装勢力・フーシ派の支持者も含まれていたそうだ。
報道機関は「サウジアラビア王国は、全世界の安定を脅かすテロリズムと過激派イデオロギーに対して、厳格で揺るぎない姿勢を取り続けるだろう」と伝えた。
報道では、受刑者の処刑方法については触れていない。しかしサウジアラビアでは通常、死刑囚は首をはねられるという。
そしてサウジアラビアでは、サルマン国王とその自己主張の強い息子、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子の下で有罪者の斬首刑を続けてきたと言われている。(了)
出典元:METRO:Biggest mass execution in Saudi Arabia’s history sees 81 men killed in one day(3/12)