「私の息子を返して!」モスクワで反戦活動している母親が涙の訴え
ロシアでは反戦の抗議活動を行うと治安当局に逮捕されてしまうが、その危険を冒しながらも訴える母親の映像が撮影された。
22歳の息子がウクライナへ
映像は3月6日に撮影され、米・ABC Newsのジャーナリスト、ジェームズ・ロングマン氏によって3月17日にツイッターに投稿されたものだ。
そこにはモスクワで反戦の抗議活動を行っている女性の姿が映っており、インタビューでも「自分には22歳の息子がおり、彼は演習に参加すると言い残したのち、ホットスポット(ウクライナの戦場)に送られた」と答えている。
女性は爪にウクライナの国旗の色、青と黄色を塗り、息子を帰国させるために戦争を終わらせるよう懇願したそうだ。
You rarely hear from mothers of Russian soldiers. This lady came up to us at an anti-war protest in Moscow, desperate for the safety of her 22 yr old son. She told us there were only 10 men left in his regiment. If there are voices Putin fears, it’s these pic.twitter.com/CNAY3gK0uj
— James Longman (@JamesAALongman) March 17, 2022
「この流血を止めてください!」
彼女によれば、10日間息子と連絡は取れなかったが、生きていることが確認されたという。
そしてインタビューの中で「でも彼の連隊には10人しか残っていない。この流血を止めてください!私の息子を返してください!他の母親たちに、彼女らの息子を返してください!それ(戦争)を止めてください!」と涙ながらに訴えた。
またジャーナリストの要請に応え、携帯電話に映った息子の写真を見せながら、「見て、この子はまだ子供よ。ただの子供。彼は何のために戦っているのですか?」と疑問を投げかけた。
しかしインタビューを続けていると、背後から警察が近づいてきて、メガホンで叫び始めたため、女性は避難した。
現在、ウクライナでは約7000人のロシア兵が亡くなり、負傷者も1万人以上いると言われている。(了)
出典元:MailOnline:‘Stop this bloodshed, return my son!’ Russian mother pleads for Putin to end his war so her 22-year-old son can return home… before she is forced to flee as police close in to arrest her(3/17)