ロシア軍がフィンランド国境へ兵器を移動、NATO加盟への警告か
ロシア軍が、フィンランド国境付近に兵器を移動させているとの情報が寄せられている。
SNSにも兵器が移動していく動画
ウクライナ侵攻を受け、フィンランドやスウェーデンはNATO加盟へ意欲を示しており、先日ロシア政府はその動きに対し、警告を発していた。
そんな中、12日にはロシア軍が隣国のフィンランド国境に、沿岸防衛ミサイルシステムのような兵器を移動させていると複数のメディアが伝えている。
SNSに投稿された未確認の動画にも、巨大な兵器を積んだ大型のトラックが、フィンランド湾の方へ移動していく様子が映っていたという。
There are Unconfirmed reports today that Russian Forces in the Leningrad Region near the City of Vyborg are beginning to move Heavy Military Equipment including K-300P Bastion Coastal Defense Missile Systems towards the Gulf of Finland and the Finnish Border. pic.twitter.com/UUtq5GQ5ej
— OSINTdefender (@sentdefender) April 11, 2022
ロシア報道官も警告
そもそも、フィンランドとその隣国スウェーデンはこれまで、ロシアを刺激しないようにと、NATO加盟を避けてきた。
しかしフィンランドのサンナ・マリン首相は先日、ロシアのウクライナ侵攻を受けて、「今後数週間のうちに、NATO加盟の可能性について議論する」と述べていた。
その後、4月8日にはフィンランドのウェブサイトがサイバー攻撃の標的にされ、同じ日には、ロシア政府の飛行機がフィンランドの領空を一時的に侵犯したという。
ロシアのペスコフ報道官は12日、スウェーデンやフィンランドのNATO加盟の動きを牽制。「ヨーロッパに安定をもたらさない」と警告していた。
84%がロシアを軍事的脅威とみなす
しかし、フィンランドで最近行われた世論調査では、ロシアを「重大な軍事的脅威」と見る人が84%に達し、前年より25%も増加しているという。
またNATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長は24日、北欧のジャーナリストを前に、スウェーデンとフィンランドが「申請しようと思えば、簡単に同盟に加わることができる」と約束したそうだ。
フィンランドは以前、ソ連軍に侵略されており、その時は勝利し独立を守ったが、その戦争は1939年11月から1940年3月まで続いたという。(了)
出典元:METRO:Russia ‘moves military equipment’ towards Finland after warnings over joining Nato(4/12)