ウクライナ軍がロシアのフリゲート艦「マカロフ」に攻撃か?炎上する動画が浮上
ウクライナ軍により、ロシア軍のフリゲート艦が攻撃を受け、被害が出ているとの情報が流れている。
現時点で確かな証拠はない
5月5日から6日にかけて、ウクライナ軍が対艦ミサイル「ネプチューン」でロシア軍の新型ミサイル・フリゲート艦「アドミラル・マカロフ」に一撃を加えたとの報道がもたらされた。
ロシア軍のミサイル巡洋艦モスクワが沈没した後、ロシア黒海艦隊の主要な水上戦闘艦は 3 隻に絞られており、その中で最も重要な艦船が「アドミラル・マカロフ」だ。
この攻撃により、「アドミラル・マカロフ」は炎上したと伝えられ、ネット上にも艦船が燃え、煙を上げている不鮮明な映像が流れた。ただし、現時点でこの情報を裏付ける確かな証拠はない。(動画の信憑性も確認されていない)
ЗСУ подбили российский корабль “Адмирал Макаров” — Гончаренко. / #Украина pic.twitter.com/CAqCWQXSOl
— Алибаба (@CaucasianRebel) May 6, 2022
Фрегат Адмирал Макаров уничтожен ракетой Нептун. Поздравляем… pic.twitter.com/sRVa5Vl0ZT
— TomCat Glass Cave (@N_Vaguss) May 6, 2022
米国防総省も情報を確認していない
アメリカ国防総省のジョン・カービー報道官も、ウクライナのミサイルがロシアのフリゲート艦「アドミラル・マカロフ」を攻撃したという報道について記者会見で質問され、次のように述べている。
「われわれは、この報道を見ているが、その報道を裏付けるような情報はない」
ただしアメリカ当局は5月5日、ウクライナの指導者に、ミサイル巡洋艦「モスクワ」の位置に関する情報を提供したことを認めている。
もし「アドミラル・マカロフ」への攻撃が事実であれば、先月の「モスクワ」の沈没に続き、ロシア海軍に大きな損害が出たことになる。
マリウポリの製鉄所から50人が避難
一方、ウクライナ南東部のマリウポリにあるアゾフスタル製鉄所では、5月6日に女性、子ども、高齢者を含むおよそ50人の市民が避難できたという。
ロシア軍に包囲されているアゾフスタル製鉄所からは、ここ数日で約500人が脱出に成功したとされている。
ウクライナのイリーナ・ベレシュク副首相によると、民間人を安全に避難させるための努力は、ロシア軍が繰り返し停戦に違反し、攻撃を行っているため複雑化しており、時間がかかっているという。
また、危険があるため、バスの車列はほとんど一日中遅れており、「明日の朝(5月7日)も(避難)作戦を継続する」と述べている。(了)
出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war: Mariupol being ‘tortured to death’, says Zelenskiy; US deflects questions on intelligence-sharing(5/6)
出典元:Forbes:The Russian Frigate ‘Admiral Makarov’ Might Be The Juiciest Target In The Black Sea(5/6)