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ウクライナ軍がハリキウ周辺の複数の村を奪還、ロシア軍の補給線に迫る

ウクライナ軍がハリキウ周辺の複数の村を奪還、ロシア軍の補給線に迫る
Twitter/Defence of Ukraine

ウクライナ軍は第2の都市・ハリキウ周辺の村をロシア軍から奪還したと明らかにした。

 

「ロシア軍を射程外に追いやる」

 

ウクライナ東部で戦う第92機械化旅団のテティアナ・アパチェンコ報道官は、ウクライナ軍が最近、ハリキウ周辺にある複数の村をロシア軍から奪還したことを確認した。

 

その村はハリキウ北部のチェルカスキー・ティシュキー、ルスキー・ティシュキー、ボルシュコバ、スロボジャンスケなどが含まれるという。

 

またウクライナ国防省顧問のユーリー・サクス氏も、この事実を確認。「この成功により、ウクライナ北東部に位置する第2の都市で、開戦以来、常に砲撃を受けているハリキウからロシア軍を射程外に追いやることができた」と語っている。

 

「戦争の新たな局面を示唆」

 

この村の奪還については、最前線で取材を続けている記者なども概ね認めており、複数の村からロシア軍の姿が消えていることが確認されているそうだ。

 

ウクライナのゼレンスキー大統領も、この報告を受け、演説で「戦争の新たな局面を示唆する可能性もある」と述べたという。

 

ロシア軍の主力部隊はハリキウの南にある都市、イジュームまで進んでいるが、今回のハリキウ近郊のエリアを奪還することで、ウクライナ軍はロシア主力部隊を支える後方補給線に肉薄しているという。

 

ウクライナ軍はこの補給線を断ち切り、ロシア軍の背後に切り込もうとしているそうだ。

 

イギリス・ロンドンにあるシンクタンク「RUSI」のニール・メルビン氏も「ロシアがウクライナの北東部で初期に獲得したすべての利益は、次第に失われていく」と分析している。

 

マリウポリの製鉄所に、まだ100人の民間人

 

一方で、南東部の都市・マリウポリにあるアゾフスタル製鉄所では先日、全ての民間人の避難が完了したと報じられたが、実際にはまだ100人程度の民間人が残されているという。

 

マリウポリの市長補佐官であるペトロ・アンドリュシチェンコ氏は、テレグラムにおいて「軍人に加え、少なくとも100人の民間人が避難所(製鉄所)に残っている。しかし、占領者(ロシア軍)による攻撃の密度を減らすことはできない」と書き込んだ。

 

製鉄所内にはケガを負った多くのウクライナ兵も残っており、彼らは国際社会に救援を求めている。(了)

 

 

出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war: Ukrainian forces gradually pushing occupiers ‘away from Kharkiv’, says Zelenskiy – live(5/10)

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