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ウクライナ東部でロシア軍が攻勢、ドネツク州の3つの町を制圧

ウクライナ東部でロシア軍が攻勢、ドネツク州の3つの町を制圧
Twitter/Defence of Ukraine

ウクライナ東部では激しい戦闘が行われ、ロシアの軍事作戦が最も活発な段階に入ったと見られている。

 

「状況は悪化する一方」

 

ウクライナ国防省のOleksandr Motuzyanyk報道官は、ウクライナ東部で行われている戦闘は国の運命を左右する可能性があり、ロシア軍はシバースキー・ドネツ川を横断する試みを諦めていないと述べた。

 

またドネツク州のPavlo Kyrylenko知事によれば、ロシア軍はスヴィトロダースクを含むドネツク州の3つの町を制圧したという。

 

24日未明には、ロシア軍がスヴィトロダースクに入り、市庁舎にロシア国旗を掲げたと報じられたそうだ。

 

Googlemap/Svitlodarsk,スヴィトロダースク

 

さらにルガンスク州のセルギー・ガイダイ知事も、ロシア軍の進攻により状況は「悪化する一方」だとし、次のように述べた。

 

「状況は非常に困難で、残念ながら悪化する一方だ。毎日、いや毎時ごとに悪化している。砲撃はますます増えている。さらにロシアは重要都市セベロドネツクに焦点をあてており、この都市は空からの爆撃を受け、多連装ロケットシステム、大砲、迫撃砲、戦車によって砲撃されている。彼ら(ロシア軍)はセベロドネツクを地球上から消し去ろうとしているのだ」

 

14人が死亡、15人以上が負傷

 

このような激しい戦闘において、ロシア軍が東部のルガンスク州とドネツク州で、少なくとも14人の民間人を殺害し、15人以上を負傷させた、とウクライナ軍は発表している。

 

またロシア軍は、親ロシア派の分離主義者らが支配する地域の大部分を占める2つの地域で、航空機、複数のロケットランチャー、大砲、戦車、迫撃砲、ミサイルを使用して攻撃を行ったという。

 

82%が自国の領土を譲渡すべきではない

 

一方、南東部の都市・マリウポリでは、高層アパートの瓦礫の中から200人以上の遺体が発見されたという。マリウポリ市長・Vadym Boychenko氏の顧問であるPetro Andryushchenko氏は、作業員が崩壊した建物の下の地下室を掘っているときに遺体を発見したと述べている。

 

またウクライナで行われた世論調査では、国民の82%が、いかなる状況下でもロシアとの和平交渉の一環として、自国の領土を譲渡すべきではないと考えていることが明らかにされたという。

 

逆に、平和を達成するために、ウクライナが領土をロシアに譲ることを容認できると考えている人は、わずか10%にとどまったそうだ。(了)

 

出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war: more than 200 bodies found in Mariupol basement; invasion in ‘most active phase’, says Ukraine – live(5/24)

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