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【ウクライナ】セベロドネツクが完全に包囲される危険性が高まる

【ウクライナ】セベロドネツクが完全に包囲される危険性が高まる
Twitter/Emine Dzheppar

ウクライナ東部ルハンシク州の都市、セベロドネツクがロシア軍によって激しい攻撃にさらされている。

 

重火器の不足が原因か

 

ロシア軍はウクライナ東部の町に新たな攻撃を仕掛けており、セベロドネツクは完全に包囲される危険性が高まっているそうだ。

 

ルハンシク州のSerhiy Haidai知事によれば、このエリアでは現在、ガスの供給が絶たれた状態で、水と電気の供給も制限されているという。

 

 

ウクライナ軍の情報機関のトップであるキリーロ・ブダノフ氏は、前線への西側からの武器到着の遅れにより、ウクライナには「重火器が壊滅的に不足している」と述べている。

 

またウクライナのゼレンスキー大統領も、ドンバス地方(ウクライナ東部)の状況は「極めて困難」であり、ロシア軍がその全戦力を投入していると語った。

 

SNSには、ロシアの攻撃が増していることを示すように、車で移動中に絶え間なく砲弾が撃ち込まれる動画も投稿されている。

 

集団墓地に150人の遺体

 

一方、セベロドネツクの南の町、リシチャンシクの警察は、ロシア軍によって殺され、集団墓地に埋められた人々の遺体を回収しているという。

 

ルハンシク州のHaidai知事は、約150人がこの地区の集団墓地に埋められていたと語っている。

 

兵士の上限年齢を撤廃

 

ロシア側の動きだが、ロシアの国会議員は、兵士の上限年齢の制限を撤廃する新法を承認する投票を行ったという。

 

現在、18歳から40歳のロシア人と18歳から30歳の外国人だけが軍隊と契約を結ぶことができるが、この法律の導入により、上限年齢が撤廃され、年配の専門家のスキルを活用することができるようになるそうだ。

 

ロシアはキーウから撤退後も、ウクライナで持続不可能な兵力と装備の損失に直面しており、戦争目的の縮小を余儀なくされている。

 

ロシア国籍を渡す手続きを簡略化

 

またロシアのプーチン大統領は先日、ロシア軍が占領しているウクライナのヘルソンとザポリージャの住民に、ロシア国籍を渡す手続きを簡略化する法令に署名したという。

 

しかしウクライナ外務省は、このようなプロセスを簡略化する計画は、国際法に違反すると非難している。

 

最後に、少し気になる発言をドイツの首相がしているので、ご紹介する。ドイツのオラフ・ショルツ首相は、ウクライナの勝利は「選択肢にないようだ」と述べたという。

 

そして「ドイツ政府は、プーチンが戦争目標は達成したと言うのを待っている」と語ったそうだ。(了)

 

出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war: Nato ‘doing literally nothing’ to stop Russia, says Kyiv – live(5/25)

出典元:The Guardian:Russian assault on eastern Ukraine threatens to encircle Sievierodonetsk(5/25)

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