中国女子バレーチームがマスクを着用し試合に臨む、ネットで批判の声
中国代表の女子バレーボールの選手が、試合中にマスクを着けてプレーをしていたという。
バレーボールの試合でマスク着用
中国では「ゼロ・コロナ政策」がとられており、徹底的な検査が行われ、人々にも屋内外でマスク着用義務などの感染防止策をとるよう求められている。
そして8月25日にフィリピンで開催された、バレーボールのアジアカップの試合において、中国の女子チームがマスクを着けて、イランと対戦したという。
マスクをしている選手たちの写真は、すぐに中国のソーシャルメディアでも拡散されたそうだ。
「私たちのリーダーはやりすぎ」
「Weibo」では、この話題について1600万回以上閲覧され、多くの人が批判を続け、あるユーザーは、中国のマスク義務化を「やりすぎている例だ」と述べたという。
実際に「私たちのリーダーは、物事をやりすぎている」や「このいわゆる伝染病予防の茶番劇はいつまで続くのだろう。他国のジョークのネタにされたいのだろうか?」といったコメントが寄せられたそうだ。
また「健康とパフォーマンスのどちらが重要なのか?我々はアスリートに対して何らかの責任を負う必要がある」といった意見もあったとか。下の写真には韓国戦での様子と説明されている。
試合前に他のチームに感染者の情報
このネット上の怒りを受けて、中国バレーボール協会は8月25日、公式に謝罪。
声明において、試合前に中国チームの指導者が、他のチームに新型コロナの感染者がいたとの情報を入手し、中国チームのメンバーにも症状が報告された例があったと説明したという。
そのため、選手にはマスクをして会場に入るよう指示。しかし、コート上でマスクを着用しなければならないかどうかが不明確だったため、前半はマスクを着用したままだったそうだ。
しかしその後、中国チームは第1セットを落としてしまう。このためハーフタイムの間にほとんどの選手がマスクをはずし、その後イランに3-1で勝利したそうだ。(了)
出典元:BBC:Chinese outcry after volleyballers wear N95 masks during match(8/26)