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米下院、バイデン政権に武器提供を強制させる法案を可決

米下院、バイデン政権に武器提供を強制させる法案を可決
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アメリカの下院議会は、バイデン政権に対し、イスラエルに武器を強制的に提供させるための法案を可決した。

 

大型爆弾を提供するよう求める法案

 

バイデン政権は、ガザ地区南部のラファ東部に侵攻しているイスラエルに対し、3500発の大型爆弾の提供を一時的に停止している。

 

しかしアメリカ連邦議会の下院には5月16日、この大型爆弾のイスラエルへの提供を、バイデン政権に強制させる法案が提出された。

 

この法案では、バイデン政権が大型爆弾の提供を再開させない限り、国防長官や国務長官の事務所、国家安全保障会議の予算を削減することが提案された。

 

そして採決では、下院で多数派を占める共和党に加え、民主党議員16名が賛成票を投じ、共和党議員3名が反対票を投じて、224対187で可決した。

 

法案は象徴的なもの

 

しかしこの法案は象徴的なものにすぎず、大型爆弾の提供を一時停止したことに対する、党派を超えた怒りを表明するためのものと考えられている。

 

実際に、上院多数派のリーダーである、チャック・シューマー上院院内総務は法案の採決を許可するつもりはないと述べており、バイデン大統領は法案に拒否権を発動することを約束しているという。

 

ただ大型爆弾については、バイデン大統領の支持者で、大口献金者であるユダヤ人の富豪からも、イスラエルに提供するよう要請が出ており、バイデン政権は10億ドル分の別の武器をイスラエルに送る準備をしている。

 

スペイン、イスラエルへ向かう船の入港を拒否

 

一方、スペイン政府は、イスラエルへの武器を積んだ船舶に対し、南部の港への寄港を拒否した。

 

武器を積んでイスラエルへ向かっている船「マリアンヌ・ダニカ」号は、スペイン南東部の都市、カタルヘナの港へ5月21日に入港する許可を求めてきたという。

 

しかしスペインのホセ・マヌエル・アルバレス外務大臣は5月16日、この船の入港を拒否した。

 

スペインはガザ侵攻以来、イスラエルへの全ての武器輸出を禁止にしており、アルバレス外務大臣も「武器を積んだ船舶の入港拒否も、この政策と一致する」と述べたそうだ。

 

ラファ東部に特殊部隊を投入

 

ガザ地区南部のラファでは、イスラエル軍が特殊部隊を投入し、さらに攻撃を拡大する姿勢を見せている。

 

イスラエル軍の特殊部隊は、ラファ東部において戦闘を続けている第162師団に加わり、ギャラント国防大臣も「追加部隊がラファでの地上作戦に参加する」と認めた。

 

一方、ガザ地区北部のジャバリア難民キャンプでも、イスラエル軍と「ハマス」の戦闘員との間で、激しい戦闘が続いているそうだ。

 

そしてイスラエル軍の戦車や戦闘車両が、ジャバリア難民キャンプの中心部に侵入。またブルドーザーが進路にある家や店舗を壊し、住宅街や市場、商店、レストランなども破壊されたという。(了)

 

出典元:Al Jazeera:Israel’s war on Gaza live: Deadly fighting rages in north’s evacuation zone(5/16)

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