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「人を殺してみたくはないか?」米刑務官、警察官の募集動画で不適切発言をして解雇

「人を殺してみたくはないか?」米刑務官、警察官の募集動画で不適切発言をして解雇
Twitter/TheFamily'sSoup TV

アメリカのケンタッキー州の刑務官が、警察官を募集する動画で不適切な発言を行い、解雇された。

 

「素晴らしい警察の一員になれ」

 

その刑務官とは、ターハン・ナイト氏だ。彼は2018年からルイビル・メトロ矯正局の職員として働いていたという。

 

そして先日、警察官を募る動画を自ら作成。その中で「こんな車を運転したくないか?そして、飛行機で飛びたい?勤務時間外を無制限に過ごせるようになりたいか?家族を養いたくないか?人を殺したいと思わないか?しかも無罪放免になりたいか?ルイビル市警に入ろう」と視聴者に呼びかけた。

 

さらに「応援が必要だ、呼びかけに応えてくれ、偉大な、素晴らしい警察の一員になれ。Breonna Taylorに起きたことは気にするな、俺たちはあのクソ野郎を殺したんだ」と述べた。

 

動画の存在に気づき、解雇

 

Breonna Taylorさん(26)は医療従事者の黒人女性で、2020年3月、ルイビルのアパートで恋人といるところを、警察により誤って射殺されたという。

 

Taylorさんの死は、警察の残虐行為を非難する全国的な抗議を呼び起こし、4人の警官が今月、彼女の公民権侵害の罪で連邦政府に起訴されたそうだ。

 

ケンタッキー州の矯正局は、今回の動画の存在を先週気づき、8月25日にはナイト氏を解雇したという。

 

矯正局のジェリー・コリンズ局長は、ビデオの内容に嫌悪感を抱き、ナイトを解雇するためにできるだけ早く動いたそうだ。

 

グレッグ・フィッシャー市長は、このビデオを「醜悪」と呼び、次のように謝罪している。

 

「彼の無神経さには弁解の余地はない。彼はメトロ矯正局とルイビル・メトロ政府のすべてに大きな恥をもたらしました。Breonna Taylorさんのご家族と、ルイビル・メトロ政府の勤勉で倫理的な職員の皆さんに深くお詫び申し上げます」

 

ナイト氏はその後、この動画が8月18日に作られたものであることを認め、謝罪している。(了)

 

出典元:NBC:Louisville corrections officer fired after appearing in video mocking police and Breonna Taylor’s death(8/30)

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