首を切られた遺体、拷問部屋…解放された町でロシア兵の残虐行為が明らかに【ウクライナ】
ウクライナ北東部では、ロシア軍が撤退した町で、さまざまな被害の状況が明らかになりつつある。
ロシア国境付近の市も解放
9月6日以降、ウクライナ軍は北東部・ハルキウ地方の300以上の集落を奪還し、ロシア占領下の3800平方キロメートル以上を取り返すことに成功したという。
またウクライナ軍は9月13日にも、ロシア国境から数キロ離れた、ハルキウ州のヴォフチャンスク市を解放したと発表した。
This video published by Ukraine’s State Border Guard Service shows the Ukrainian military in Vovchansk, a recently liberated city in Kharkiv Oblast less than 20 kilometers away from the Ukrainian-Russian border on Sept. 13. pic.twitter.com/h8yQAmtdOo
— The Kyiv Independent (@KyivIndependent) September 13, 2022
しかしロシア兵が逃げた後の町では、彼らが犯した残虐行為の痕が明らかになりつつあるという。下はウクライナ軍によって解放された、クピャンスクの町の様子。
This is what #Russia leaves behind. Center of liberated town of #Kupyansk, #Kharkiv region. So much rebuilding yet to be done pic.twitter.com/oSZUwn2GkV
— Lesia Vasylenko (@lesiavasylenko) September 13, 2022
ロシア兵があらゆるものを略奪
ウクライナ議会のレシア・ヴァシレンコ議員によれば、ウクライナ軍がロシアから「解放」した街には、首を切られたウクライナ軍兵士の遺体や、拷問を受け銃で撃たれた市民も見つかっているという。
またロシア兵は逃げる時に、家々を回り、下着まであらゆるものを略奪していったそうだ。しかも通りや教会など至るところに、ロシア兵が残していった人糞が散乱していたとか。
Beheaded bodies of #Ukraine military. Shot and tortured civilians. The numbers will be coming in and investigations will follow /2
— Lesia Vasylenko (@lesiavasylenko) September 13, 2022
Terrorized people. Teenagers afraid to come out from basements. Family looking for loved ones who were taken away never to be seen again. /5
— Lesia Vasylenko (@lesiavasylenko) September 13, 2022
さらに住民は怯えており、複数の10代の若者たちが(解放後も)地下室から出ることを恐れ、また消息不明になった家族を探す人もいるという。
実際にあるツイッターユーザーは、解放された町の通りに集まった人々の動画を見て、若者たちがほとんどないと指摘。彼らの多くが行方不明になっていると考えられていると、ツイートした。
What is immediately noticeable in the streets of the liberated areas around Kharkiv region: very many old people, many women, hardly any young men.
What happened to them if they did not flee the Russian invasion or go to the front?
Many are considered “missing”. pic.twitter.com/CNFSOkgVna— Paul Ronzheimer (@ronzheimer) September 13, 2022
ロシア軍が拷問室で住民を拘束
先日、ウクライナ軍によって解放されたハルキウ州の町、バラクリアにはロシア軍によって設置された拷問室があり、占領中に40人が拷問を受けたという。
その拷問室は市内の警察署に設置され、バラクリア市に住むアルテムさんは、ロシア軍に40日以上拘束され、電気ショックによる拷問を受けたとBBCに語っている。
アルテムさんによれば、他の独房から苦痛と恐怖の叫び声が聞こえてきたとし、ロシア兵はあえてその叫び声が聞こえるように、建物のうるさい換気装置を止めたという。
またこのような拷問は一日おきに何人かの囚人に行われ、女性も拷問されていたそうだ。
しかも2人用の独房に8人の男が収容されていたとの話もあり、地元の住民は捕まらないかと心配し、ロシア兵がいるときは駅を通るのさえ恐れていたという。(了)
出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war: Russian intelligence officers and military commanders flee Crimea, Kyiv claims – live(9/13)