【サッカーW杯】バドワイザーが、優勝した国に大量のビールを進呈か?
中東のカタールで行われている「サッカー・ワールドカップ」。この大会で優勝した国には、大量のビールが進呈されるかもしれない。
倉庫に積み上げられたビールの写真を投稿
実はこの大会が始まる2日前、国際サッカー連盟(FIFA)は、試合会場のスタジアム周辺でのアルコールの販売を禁止した。
この措置で困ったのが、大会スポンサーの「バドワイザー」だ。彼らは会場やその周辺でのビール販売の独占権を得ていたという。
そして突然の販売禁止後、「バドワイザー」は倉庫に積み上げられたビール缶の写真を投稿。次のようにツイートした。
「新しい日、新しいツイート。勝った国がバド(ワイザー)を手に入れる。誰が手に入れるのでしょうか?」
どうやらアルコールが販売禁止になり、ビールが余ることが予想されるらしく、このことからワールドカップの優勝国に「バドワイザー」が進呈されるのでは、との憶測を呼んでいる。
New Day, New Tweet. Winning Country gets the Buds. Who will get them? pic.twitter.com/Vv2YFxIZa1
— Budweiser (@Budweiser) November 19, 2022
W杯では免除措置がとられる予定だった
そもそもカタールは典型的な禁酒国で、観光客は免許のあるホテルやレストランでしか、アルコールを買ったり飲んだりすることができない。
ただし今回のワールドカップでは、免除措置として、観客は公園に設けられる「ファンゾーン」やスタジアム周辺の特設エリアでも、ビールを購入できる予定だった。
しかしFIFAはカタール王室の要請に屈したらしく、ビールを購入できるのは「ファンゾーン」のみに変更。
しかも500mlのビールの値段は12ポンド(約1900円)もし、特定の時間帯にのみ販売され、酔っぱらうのを防ぐために1人4本までとされているという。
今後、法的措置の可能性も
「バドワイザー」を所有する巨大ビールメーカー「アンハイザー・ブッシュ・インベブ」は、18日には声明で「消費者と一緒にフットボールを祝いたい、という気持ちは変わらないが、我々のコントロールを超えた状況により、一部の販売が行えなくなった」と述べた。
同企業はFIFAとの間で、ビール販売の独占権を与えるという7500万ドル(約100億円)の契約を交わしていたが、声明では法的措置の可能性については言及されなかった。
ただし、カタール側も「FIFAのスポンサーを尊重する」ことに同意する契約に署名しているため、今後法的措置に直面する可能性があるという。(了)