ロシア軍がヘルソン州でさらに後退か?川の東岸の町から撤退との情報
ウクライナのヘルソン州の町から、ロシア軍が撤退しているとの情報がもたらされている。
ドニエプル川東岸の町から撤退か
ウクライナ軍は12月1日、ロシア軍がヘルソン州を流れるドニエプル川の東岸の町から撤退したと発表した。
ロシア軍は先月、ヘルソン州の州都、ヘルソン市(川の西岸)をウクライナ軍に奪還され、ドニエプル川の東岸へ撤退。そこから再び、ヘルソン市に砲撃などを行ってきた。
しかしウクライナ軍は「ヘルソン市の対岸にある町、オレシキー集落で、ロシア兵と軍備の減少が観察される」と明らかにした。
またロシア軍がヘルソン州のいくつかの集落からも撤退し、ヘルソン市の対岸の町を通る長さ25kmの道路、「オレシキー-ホラプリスタン高速道路(Oleshky – Hola Prystan highway)」に沿った森林地帯に分散しているとの見方を示した。
ザポリージャ州でも撤退の情報
ウクライナ軍は、すでに以前からロシア軍が川沿いの大砲を後退させ、より安全な位置に引き上げたと発表していたが、これまで町から撤退したとは明言してこなかった。
またこの地域のロシア軍のほとんどは、最近動員された予備兵であり、今回の撤退からもロシア軍の最も訓練された精鋭部隊がすでに退却したことが示唆されるという。
一方、キーウ・インディペンデント紙によると、ウクライナ参謀本部は、ロシア軍がザポリージャ州のいくつかの集落から一部の軍隊を撤退させ、兵士を避難させる準備を進めていると報じた。
以前、ウクライナ国営原子力企業「エネルゴアトム」の代表は、ロシア軍がザポリージャ原発から避難の準備を始めている徴候があると伝えていた。
しかし当時、ロシア側はザポリージャ原発からの撤退はあり得ないと、その情報を否定していた。(了)
出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war live: Russia ‘pulls back forces from towns opposite Kherson’ – as it happened(12/1)