アメリカ軍が、次世代ステルス長距離爆撃機「B-21レイダー」を公開
アメリカ空軍の最新鋭ステルス爆撃機が、12月2日にお披露目された。
次世代の長距離戦略爆撃機
その爆撃機とは「B-21レイダー(Raider)」。この機体は2日、カリフォルニア州パームデールにあるノースロップ・グラマン社の工場で公開された。
「B-21レイダー」はステルス性能を備えた長距離戦略爆撃機で、「B-2スピリット」と「B-1ランセット」の後継機として開発されたという。
そして「B-2」と同様に、通常兵器と核兵器の両方を搭載でき、世界中のどこにいても、高度なレーダーや防空システムに探知されずに飛行できるよう設計されているそうだ。
空軍は100機取得する予定
「B-2」は全翼型の翼と、機体の素材とコーティングにより、レーダーで探知されにくくなっており、今回の「B-21」もその技術に改良が加えられたと考えられている。
「B-21」は公開された後、カリフォルニア州のエドワーズ空軍基地で初期飛行試験を開始し、初飛行は2023年半ばに行われる見通しだという。
現在、6機の「B-21」が様々な生産段階にあり、アメリカ空軍はこの新型爆撃機を少なくとも100機取得する計画で、最初の1機は2020年代半ばに就役する予定とされている。
なお「レイダー」の名前は、1942年4月18日に東京への奇襲爆撃を行った有名な「ドーリットル・レイダーズ(空襲)」に因んでつけられたそうだ。
また「B-21」という名称は、「レイダー」が21世紀最初の爆撃機であることを表しているという。(了)
出典元:ABC News:As new B-21 stealth bomber is unveiled, what will we actually see?(12/3)