【サッカーW杯】LGBTQ+のTシャツを着たジャーナリストら、2人が不可解な死
中東のカタールで開かれているサッカー・ワールドカップ。先日、当サイトでは、LGBTQ+のTシャツを着たアメリカ人のジャーナリストが、スタジアムに入るのを拒否されたと報じていた。
しかし後日、そのジャーナリストの死亡が確認され、さらに2人目のジャーナリストも謎の死を遂げた。
試合の延長戦の最中に倒れる
亡くなったアメリカ人ジャーナリストとは、グラント・ウォールさん(48)だ。
彼は先日、LGBTQ+のトップスを着ていたために、警備員によってスタジアムへの入場を一時拒否され、拘束されたと訴えていた。
その後、スタジアムのプレスルームへ入ることはできたが、このエピソードは広く報じられた。
Just now: Security guard refusing to let me into the stadium for USA-Wales. “You have to change your shirt. It’s not allowed.” pic.twitter.com/TvSGThMYq8
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そして12月9日、ウォールさんは、ドーハで行われたアルゼンチン対オランダの試合の延長戦の最中に倒れたという。
救急隊員は心肺蘇生を行い、自動胸部コンプレッサーを使用して20分間、彼の蘇生を試みた。
やがてウォールさんは救急車で近くの病院に運ばれたが、心臓発作と思われる症状で死亡が確認されたそうだ。
カタール人のフォトジャーナリストも死亡
また12月11日には、「アル・カスTV」に勤務するカタール人のフォトジャーナリスト、ハリド・アル・ミスラムさんも死亡したという。
ミスラムさんの死因は明らかになっていない。「アル・カスTV」は生放送で彼の死去に触れ、さらなる詳細を待っていると報じた。
「カタール政権に殺された」
ウォールさんの弟(または兄)でゲイのエリックさんは、その後カタール政権を批判し続けたためにウォールさんが殺害されたと主張した。
エリックさんはインスタグラムへの投稿で次のように述べていたという(現在投稿は削除されている)。
「彼は死の脅迫を受けたと言いました。私は兄がただ、死んだとは思っていません。私は彼が殺されたと信じています。そして、ただただ助けを求めています」
その上でエリックさんは、ウォールさんの遺体が12月12日にアメリカに送還される予定であり、アメリカで検死が行われるまで家族は死因を公表しないと述べたという。(了)
出典元:METRO:Second World Cup journalist dies in Qatar(12/12)