ウクライナ軍がメリトポリの橋を攻撃、ロシア軍の補給経路に損害か
ウクライナ軍は12月13日、南部ザポリージャ州の都市、メリトポリ市郊外にある橋を攻撃し、損傷させたという。
重要な物流の中継地点
その橋はMolochna川に掛かり、メリトポリ市と、その東にあるKostyantynivka村の間を結ぶ高速道路M14号線が通っていたという。
メリトポリ市はロシア軍にとって重要な物流の中継地点とされ、南部のクリミア半島と、東部のマリウポリやベルジャンスクを結んでいるそうだ。
ウクライナ軍は13日の夜、補給路となるMolochna川に掛かる橋を攻撃。橋の2本の支柱が損傷し、一部が爆風で崩壊、これにより重量のある軍用車両を通すことができなくなった、と報告されている。
An explosion damaged the bridge in occupied Melitopol (Zaporizhzhia Oblast) last night.
Ukrainian Army continues targeting Russian ground lines of communication on the southern front. Melitopol is a key logistics hub that leads to occupied Crimea.
📹https://t.co/ilVF86MTrq pic.twitter.com/rE8x0fyrly— Euromaidan Press (@EuromaidanPress) December 13, 2022
メリトポリ市が重要な目標
2日前、ウクライナはメリトポリにあるロシア軍の施設を攻撃。兵舎として使われていた元リゾート施設を、高機動ロケット砲システム「HIMARS」で攻撃し、大きな損害を与えていた。
メリトポリでのロシア軍に対するウクライナ軍の圧力強化は、解放前のヘルソンに対する戦術と同様のパターンに従っているように見えるという。
ヘルソン方面ではウクライナ軍が現在、ドニプロ川の東側で活動しており、メリトポリ市がヘルソン奪還後の南部における、ウクライナ軍の重要な目標になっていると考えられている。
ロシア領内にウクライナ軍が攻撃
一方、東部のドネツク州では、バフムトでウクライナ軍とロシア軍が激しい戦闘を繰り広げており、お互いに一定の戦果を主張しているという。
ただしウクライナ軍は、東部での戦況は「厳しい」と認めている。
またウクライナ北東部と国境を接するロシア領のブリャンスク州では、ウクライナ軍の攻撃が行われたそうだ。
ブリャンスク州のAlexander Bogomaz知事は、クリンツィの町が一晩中ウクライナ軍の攻撃にさらされたと主張している。
ただしBogomaz知事によれば、ロシア軍の防空システムの働きによりウクライナ軍のミサイルは破壊され、一部は工業地帯に命中したが、死傷者や被害はなかったという。(了)
出典元:The Guardian:Ukrainian forces damage key bridge near Melitopol, reports say(12/13)