ロシアの「ワグネル」が囚人を新兵として活用、攻撃ルートを外れたら処刑か?
ロシアの民間軍事会社「ワグネル」が、ウクライナ東部の戦線で、囚人を攻撃に使っているという。
大量に採用した囚人を活用
イギリス国防省の報告によれば、「ワグネル」はここ数カ月で、訓練を受けていない囚人を大量に採用し、彼らを利用した戦術を行っているという。
囚人らは激戦が続いているウクライナ東部のバフムートでの戦場に送りこまれ、消耗戦の主要な役割を担わされているそうだ。
しかし同時にイギリス国防省は、攻撃ルートから外れた新兵(囚人)らが、すぐに処刑されると脅されている可能性があるとの見方を示した。
Latest Defence Intelligence update on the situation in Ukraine – 19 December 2022
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— Ministry of Defence 🇬🇧 (@DefenceHQ) December 19, 2022
各兵士にスマホやタブレットを支給
囚人のそれぞれの戦闘員には、スマートフォンやタブレットが支給されるらしい。このタブレットには、各自の進撃軸と攻撃目標が、衛星画像に重ねて表示されるという。
小隊レベル以上では、指揮官は身を隠して無線で指示を出し、小型無人航空機(UAV)からのビデオ映像で情報を得るようだ。
各兵士や各部隊は事前に計画されたルートを進むよう命令され、多くの場合、火力支援付きだが、装甲車と一緒に行動することはそれほど多くない。
そして許可なく攻撃ルートを逸脱した「ワグネル」の新兵は、恐らく即刻処刑されると脅されているという。
このような残忍な戦術は、「ワグネル」の経験豊富な指揮官と装甲車を守ることを目的としており、動員しやすい囚人を消耗品とみなしているそうだ。(了)
出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war live news: drone strike on Kyiv; UK to announce new artillery package(12/19)