ロシア軍がヘルソン市への攻撃を強化、産婦人科病棟も破壊
先日、ウクライナ軍によって解放された南部ヘルソン市に対し、ロシア軍が攻撃を強化している。
33発のロケット弾を発射
ウクライナ軍が12月28日に発表した内容によれば、ロシア軍は過去24時間の間に、ヘルソン市に対し空爆と砲撃を繰り返し、市民を標的に33発のロケット弾を発射したという。
27日には、市内にある産婦人科病棟がロシア軍によって砲撃されたそうだ。
しかし負傷者はおらず、病院職員と患者は避難所へ移されたと言われている。
12月24日の攻撃では、ウクライナの市民少なくとも10人が死亡し、58人が負傷したという。
当局が住民に避難を促す
ロシア軍は11月にヘルソン市から撤退を余儀なくされたが、ドニエプル川東岸から執拗な攻撃を繰り返している。
また最近では大砲や迫撃砲などで攻撃を強化しているため、ウクライナ当局は、ヘルソン市の住民に避難するよう促しているそうだ。
ヘルソン市議会議員のドミトロ・ポッドドゥブニイ氏は、住民に対し「へルソンは今、最も危険な都市の一つだ」と説得しているが、それでも多くの人が市内に留まっているという。
BBCの報道では、クリスマスの日以来、約400人がヘルソン市から避難しているが、中には高齢の親のために市内に残る人もいるそうだ。
戦争を批判していたロシア人が謎の死
一方、インドでは、旅行で訪れていたロシア人富豪らが、不可解な死を遂げ、警察が捜査に乗り出している。
亡くなったのは、パベル・アントフ氏(65)で、彼はウクライナとの戦争を批判していた人物だ。
アントフ氏は他のロシア人3人と共に、インド東部オディシャ州の高級ホテルに滞在していたが、12月24日にはホテル内において、血まみれの状態で発見されたという。
実はその2日前にも、同じホテルでロシア人のVladimir Bidenov 氏が、心臓発作とみられる症状で、意識不明のまま発見され、その後死亡が確認されていた。(了)
出典元:The Guardian:Kherson residents told to evacuate as bombardment intensifies; Bakhmut ‘covered with blood’, says Zelenskiy – as it happened(12/28)
出典元:The Guardian:Indian police investigate Russian politician’s hotel death(12/27)