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精子提供により、500人の子供を持つ父親がいることが判明【オランダ】

精子提供により、500人の子供を持つ父親がいることが判明【オランダ】
flickr_Zappys Technology Solutions

オランダに、数多くの子供の父親になった精子提供者がおり、問題となっている。

 

「ジョナサン・M」と名付けられた人物

 

その男性とは、「ジョナサン・M」と名付けられた人物で、年齢は41歳とされている。

 

オランダのハーグに本拠を置く団体「Donorkind Foundation」によれば、「ジョナサン・M」は精子提供により、500人の子供の父親になっていることが明らかになったという。

 

「Donorkind」は、精子提供によって生まれた子供たちが、自分の出自を探すのを支援する団体で、「ジョナサン・M」が国内外に精子を提供した可能性を確認したそうだ。

 

子供は25人まで

 

そもそもオランダの医療ガイドラインでは、近親相姦や心理的な問題の可能性を避けるため、精子ドナーは25人の子供の父親にしかなれないことになっている。

 

しかし、それを超えたとしても犯罪行為とはみなされない。

 

「ジョナサン・M」という人物は、2017年にオランダ産科婦人科学会(NVOG)を通じて、すでにドナーから除外されていたという。

 

しかしその時点で、彼はすでに11の異なるクリニックにおいて、102人の赤ん坊の父親になっていたと関係者は述べている。

 

「ジョナサン・M」の子を持つ母親の1人は、オランダの裁判所に対して、今後彼が精子提供を行えないようにすることを求め、訴訟を起こしているという。

 

子供の母親と定期的に連絡

 

「Donorkind」の会長、Ties van der Meer氏によれば、「ジョナサンM」は、不妊治療クリニックや母親たちに、彼が本当に持っている子供の数を決して言わなかったという。

 

また「ジョナサンM」が、500人の子供の母親たちの何人かと、定期的に連絡を取っていることも確認しているそうだ。

 

「Donorkind」では、「匿名性」が子どもの権利に反していることから、精子提供者を匿名にすることに反対している。

 

というのも実際に、精子提供で生まれた子供や親たちは、知らないうちに自分たちの兄弟姉妹と関係を持つことを恐れているからだ。(了)

 

出典元:ABC News:Sperm donor in the Netherlands fathers more than 500 children, foundation says(3/30)

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