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ウクライナ軍が、ロシアの極超音速ミサイル「キンジャール」の無力化に成功

ウクライナ軍が、ロシアの極超音速ミサイル「キンジャール」の無力化に成功
Twitter/Spriter

5月16日、ウクライナの首都キーウでは、ロシア軍による激しいミサイル攻撃が行われた。

 

しかしそんな中で、ロシア軍の強力な極超音速ミサイル「キンジャール」が撃墜されたと伝えられている。

 

首都の北、東、南から攻撃

 

16日の午前2時30分、ウクライナの首都キーウでは、空襲警報が鳴り響き、ロシア軍のミサイル攻撃が始まったという。

 

ウクライナの北からはイラン製ドローンのシャヘド型無人機、東からはMiG-31K戦闘機による「キンジャール」、南からは黒海のロシア艦隊の「カリブルミサイル」が撃ち込まれたそうだ。

 

ウクライナ航空司令部のユリイ・イナト報道官によれば、ロシア軍は首都に「カリブルミサイル」9発と弾道ロケット3発、さらに攻撃用ドローン6機と偵察用ドローン3機を飛ばしてきたという。

 

これに対しウクライナ軍は、「パトリオット」などの防空システムで応戦。ロシアのロケット弾と無人機18機中18機、全てを撃墜したと発表した。その様子がこちら。

 

6発の「キンジャール」を撃墜

 

またこの攻撃では、極超音速ミサイル「キンジャール(Kinzhal)」も6発が発射されたが、ウクライナ側は、6発すべてを撃墜したと明らかにした。

 

そもそもロシア軍は「キンジャール」を「迎撃不可能」な兵器と呼んでおり、今回6発も使用することは異例だったという。しかし、ウクライナ側はこの極超音速兵器を無力化したと発表。イナト報道官も次のように述べた。

 

「我々は、西側諸国から非常に強力な防空システムを導入しており、これは空中で動く標的に対して有効です。かつて我々を恐怖に陥れたキンジャールX-47ミサイルは、もうそれほど怖くはありません」

 

ただしこの攻撃により、ウクライナ側の「パトリオット」も損傷したらしく、アメリカの政府関係者も、受けたダメージの程度によっては、このシステムを完全に撤収させなければならないかもしれないと警告したという。

 

ロシア側はショック、開発者を逮捕か?

 

プーチン大統領は以前から、ロシアが極超音速ミサイルの世界的リーダーであると自負しており、2018年には「キンジャール」ミサイルを発表。

 

現在または将来のいかなる防衛システムにとっても、このミサイルは「無敵」であると称賛していたという。

 

しかし今回、ウクライナ軍が一晩で6基の「キンジャール」を撃墜したことで、プーチン大統領は新たな屈辱に直面したとみられている。

 

また「キンジャール」撃墜の知らせの後、ロシアでは3人の極超音速ミサイルの科学者らが、大逆罪の疑いで拘束されたとも報じられている。(了)

 

出典元:The Guardian:Ukraine claims to have retaken 20 square km of land around Bakhmut – as it happened(5/16)

出典元:The Guardian:Russia’s most potent hypersonic weapon neutralised, says Ukraine(5/16)

出典元:METRO:Russian missile scientists arrested after ‘undefeatable’ Kinzhals ‘shot down’(5/17)

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