ロシア国防省「レオパルトを撃破した」と発表、実はトラクターだった可能性
ロシア国防省が、ウクライナでドイツ製の戦車を撃破したと主張したのだが、その後破壊されたのは、トラクターだったと指摘されている。
ある車両を破壊する映像を公開
ロシア国防省の宣伝チームは先日、ある動画を公開。そこにはウクライナの畑に、一台の車両が映っていた。
やがてその車両に、ミサイルが着弾。車両は爆発し、破壊された。
その後、ロシア国防省は、ロシアのメディアに対し、「この映像は、レオパルト戦車を含む外国の装甲車の破壊を示している」と伝えたという。
Russian Ministry of “Defense” have released a video in which they claim a Russian Ka-52 helicopter strikes on “#Leopard 2 tanks.”
But in reality it’s are actually Grain Harvesters and a John Deere sprayer.
Does anyone else see tanks in the video? pic.twitter.com/uXSn98Z1BV
— ukraine_defence (@ukrdefence) June 6, 2023
軍事アナリストは国防省の主張を否定
しかしその後、ロシアの軍事アナリストは国防省の主張を否定。実際にはその映像は、ロシア軍の攻撃用ヘリコプター「Ka-52アリゲーター」から発射されたミサイルが、ウクライナのトラクターを破壊した様子だと指摘した。
軍事情報を投稿している、あるテレグラム・チャンネル(恐らく親ロシアのもの)も、次のように述べて、嘲笑している。
「我々は何も述べたくないが、ロシア国防省が公開した映像の車両は、そのシルエットが全く戦車に似ていない。シルエットが最も似ているのは、農作物の刈り取り機である。これは、特徴的な高い位置に取り付けられた排出パイプによって証明されており、その位置から明らかに砲塔ではありません。また、この『戦車』には砲塔の形跡がない」
ロシアの民間軍事会社「ワグネル」のエフゲニー・プリゴジン氏も、ロシア国防省を嘲笑。この出来事が、国防大臣と正規軍の無能さと失態を示すものだ、との見方を示した。
ロシア国防省は以前から、根拠を示さず、正確性に欠けた情報を発表しており、先日はスポークスマンも戦果について、「1500人以上のウクライナ軍兵士を殺害、28台の戦車(レオパルト戦車8台を含む)、フランス製AMX-10装輪戦車3台、装甲戦闘車109台を破壊した」と発表している。(了)
出典元:MailOnline:Russia boasts it has destroyed Leopard tanks… but is mocked by analysts who say they’ve actually blown up TRACTORS(6/7)