ウクライナ軍が南部で少しずつ進軍、部分的に集落の奪還に成功か?
ウクライナ軍の報道官は21日、南部の地域でロシア軍と戦闘を行い、部分的に成功を収めたと述べた。
複数の方面で進軍に成功か?
ウクライナ軍のアンドレイ・コバレフ参謀本部報道官によれば、部隊が現在、ザポリージャ州のメリトポリ市や、ベルジャンスク市方向へ進軍し、作戦を遂行しているという。
そしてウクライナ軍が、集落のNovodanilivkaからRobotyneへ、Mala TokmachkからVerboveへ、ドネツク州の集落Vilne PoleからMakarivkaへの方向に進軍しており、ロシア軍との戦闘で部分的な成功を収めたそうだ。
その上でコバレフ報道官は、ウクライナ軍が占領した地域において現在、陣地を強化していると述べた。
ただウクライナ軍は、東部でもロシア軍の進撃を食い止めるために戦っており、ドネツク州のライマン付近では「特に激しい戦闘」が行われているという。
クリミアへのルートの防衛を強化か
一方、イギリス国防省は、最新の分析結果を報告し、ロシア軍がクリミアへ通じるルートで、防衛線を構築するために多大な労力を費やし続けていると指摘している。
実際にロシア軍は、ウクライナ軍のクリミア半島への進軍を阻止するため、クリミアとヘルソン州を結ぶ狭い橋のある町、Armyanskの北3.5キロの地点で、全長9キロの広範な防衛線を構築しようとしているという。
イギリス国防省は、このような動きは、ウクライナ軍がクリミアを直接攻撃できるというロシア軍司令部の評価を浮き彫りにしていると述べている。
その上でロシアは引き続き、クリミア半島の支配を維持することを政治的最優先事項と考えているとの見方を示した。
Latest Defence Intelligence update on the situation in Ukraine – 21 June 2023.
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🇺🇦 #StandWithUkraine 🇺🇦 pic.twitter.com/bgeFU1Vt6X
— Ministry of Defence 🇬🇧 (@DefenceHQ) June 21, 2023
モスクワ州にもドローンが飛来
ロシア国営の「タス通信」によれば、6月21日にドローン2機が、モスクワ州にあるロシア陸上軍のタマン師団に向かう途中で撃墜されたという。
同師団はクレムリンから約60km離れた町、カリニネツに拠点を置いているそうだ。
また「タス通信」は、モスクワ州のルキノ村付近でも、別のドローンが撃墜されたと報じている。
詳細はまだ明らかになっておらず、西側のメディアもこの攻撃に関しては、確認できていない。(了)
出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war live: ‘Russia must pay for the destruction they’ve inflicted,’ says UK prime minister(6/21)