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ザポリージャ原発へのテロ攻撃、ウクライナ政府が国民に備えるよう警告

ザポリージャ原発へのテロ攻撃、ウクライナ政府が国民に備えるよう警告
Twitter/Iuliia Mendel

ロシアによるザポリージャ原発へのテロ攻撃が懸念される中、ウクライナ政府は国民に対し備えるよう求めた。

 

ロシア軍が原発の屋根に爆発物を設置か?

 

ウクライナ・ザポリージャ州にあるザポリージャ原発は、現在ロシア軍が占拠しており、すでに彼らが冷却池や施設などに爆発物を仕掛けていると報じられてきた。

 

また原発で働くウクライナ人にも退避命令が出されており、ロシア軍が原発のいくつかの発電ユニットの屋根に爆発物のような物を置いたとの情報も流れている。

 

そんな中、ウクライナ政府は、ザポリージャ原発が攻撃された場合、国民が何をすべきかについて、ガイドラインを示したという。

 

保健省がポスターで呼びかけ

 

7月4日の夜、ウクライナの公共放送は国民に対して、教会の鐘のようなけたたましいサイレンが「核事故」の発生を示し、列車の汽笛のようなサイレンが「退避」を意味すると伝えた。

 

またウクライナ保健省は、新しいポスターを発表。その中で、避難する際に人々が用意すべきものを詳しく説明している。

 

Twitter/Sinnaig New

 

ポスターでは、人々に「放射線事故地域から避難するための緊急用スーツケース」を用意するよう求めており、「避難区域は事故規模の予測に基づいて当局が決定する」と書かれているという。

 

そして荷造りをする際に、下のものを用意するよう推奨している。

 

重要書類とそのコピー(身分証明書、パスポートなど)

フェイスマスクまたは防毒マスク

救急箱と1週間分の常備薬

ウェットティッシュ

着替えと靴

最低限の食料と水。

 

さらにポスターでは「スーツケースやリュックサックを粘着フィルムやテープでしっかりと包む」よう要請。「こうすることで、サニタリーポストでの除染作業が非常に容易になる」と説明している。

 

「ヨウ素」を投与された人も

 

付近の住民の中には、すでに「ヨウ素」剤を投与された人もいるという。

 

またイギリスのメディアなどは、放射線拡散の脅威から逃れようとするウクライナ人の数が増えており、隣国のモルドバとの国境には行列ができている、と伝えている。

 

さらに先週、すでに発電所近辺では核対応訓練を行っている様子も目撃されていた。

 

ザポリージャ原発はヨーロッパ最大と言われ、もし原発が攻撃された場合、被害は広範囲に及ぶと考えられている。(了)

 

出典元:METRO:Eerie Ukrainian public service broadcast details what to do in nuclear event(7/5)

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