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ロシア軍がオデーサなどを連日攻撃、穀物輸出インフラに被害【ウクライナ】

ロシア軍がオデーサなどを連日攻撃、穀物輸出インフラに被害【ウクライナ】
Twitter/@Serhiy_Kruk

ロシア軍が18日から2夜連続で、ウクライナ南部のオデーサなどを攻撃した。

 

オデーサの穀物輸出インフラが被害

 

ウクライナ空軍は7月19日、ロシア軍による未明のミサイル攻撃とドローン攻撃で、63の標的のうち37を撃墜したと発表した。

 

また夜間の攻撃で重要なインフラと軍事施設が狙われ、主な標的はウクライナ南部のオデーサ地方だったと明らかにしている。

 

ウクライナのミコラ・ソルスキー農業相も19日、オデーサにあるチョルノモルスク港の穀物輸出インフラがロシアの攻撃で「かなりの」損害を受けたと述べた。

 

ソルスキー農業相はテレグラムにおいて、この攻撃により、出荷されるはずだった6万トンの穀物が破壊されたとし、「夜間の攻撃により、チョルノモルスク港の穀物輸出インフラのかなりの部分が操業不能になった」と明らかにした。

 

 

ロシア政府は、黒海での穀物輸出協定から離脱すると表明していたが、この協定では、黒海に面する港を攻撃しないとの合意がなされていた。このため、今回の攻撃はウクライナの穀物輸出再開を阻むことが目的だとも考えられている。

 

ウクライナのゼレンスキー大統領は、テレグラムで次のように述べている。

 

「(19日)朝の電話会議で、ロシアによるオデーサ、ジトーミル、その他の地域への夜間攻撃に関する情報を聞いた。ロシアのテロリストは、穀物協定のインフラを明らかに意図的に狙っている。ロシアのミサイルはすべて、ウクライナだけでなく、正常で安全な生活を求める世界中の人々への打撃だ」

 

クリミアの軍事施設で火災

 

一方、ロシアが併合したクリミア半島では19日、ロシア軍の軍事訓練場などで火災が発生したという。

 

ロシア政府によって任命されたセルゲイ・アクショノフ知事は、この火災によりKirovsky地区の埋め立て地に隣接する4つの集落の住民、2000人以上の一時避難が計画されていると明らかにした。

 

またこの火災により、付近を通る高速道路も閉鎖されたと述べた。

 

ロシア国営のタス通信によれば、火災は19日の午前4時30分頃に起きたとされ、発生から6時間たっても爆発が続いているという。また火災が起きたのは、弾薬庫だとの報道もある。

 

下の動画は、クリミア半島にある Starokrymsky訓練施設となっているが、今回の火災と関連があるのかは、分かっていない。

 

ロシア軍がハルキウ州の駅を占領

 

ロイター通信によると、ロシア国防省は19日、ウクライナ北東部のハルキウ州にあるモブチャノベ駅を占領したという。

 

ウクライナ軍は昨年の9月、ハルキウ州の大部分をロシア軍から奪還したが、今週この地域で再び両軍が激しい戦闘を行っていると報じられていた。

 

テレビ会議でBRICSに参加

 

ロシア・メディアの「RIA」やインターファクスなどによれば、プーチン大統領は8月に南アフリカ共和国で開催される新興5カ国首脳会議(BRICS)に、テレビ会議を通じて参加するという。

 

南アフリカは国際刑事裁判所に加盟しており、戦争犯罪容疑で逮捕状が出されているプーチン大統領が訪問すれば、逮捕しなければならない。

 

このため南アフリカのラマポーザ大統領は、国際刑事裁判所(ICC)に対し、プーチン氏を逮捕しないよう許可を求めていたそうだ。

 

ウクライナでの戦闘に参加せず、アフリカへ

 

ロシアの民間軍事会社「ワグネル」のトップ、エフゲニー・プリゴジン氏と思われる人物の動画が公開され、ベラルーシでワグネルの戦闘員を迎え入れる様子が映っていたという。

 

映像にはプリゴジン氏と思われる人物の横顔しか映っておらず、本人かどうかも確認できていないが、その動画はプリゴジン氏の広報サービスによってテレグラムに再投稿されたそうだ。

 

動画においてプリゴジン氏は、ワグネルの戦闘員が現時点では、もはやウクライナでの戦闘には参加せず、アフリカに向かうと発言したという。(了)

 

出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war live: Moscow warns ships in Black Sea; video appears to show Prigozhin for first time since mutiny(7/19)

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