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ベラルーシのヘリが領空侵犯、ポーランド軍が国境に兵士を増員

ベラルーシのヘリが領空侵犯、ポーランド軍が国境に兵士を増員
flickr_7th Army Training Command

ベラルーシ軍のヘリコプターがポーランドの領空を侵犯し、緊張が高まっている。

 

住民がベラルーシのヘリを目撃

 

ベラルーシとの国境付近で暮らすポーランド人の住民によると8月1日、ベラルーシ軍のマークをつけたヘリコプターが、上空を通過したという。

 

ポーランド軍は当初、ヘリコプターがポーランド領空に侵入したことを否定していた。

 

しかしその日の夕方までにポーランド国防省は、「国境付近で訓練を行っていたベラルーシ軍のヘリコプター2機による、ポーランドへの領空侵犯があった」と認めたそうだ。

 

国境沿いの兵士を増員、戦闘ヘリも配置

 

もっともポーランド国防省によれば、ベラルーシ側は、あらかじめポーランドに対し、国境付近での訓練計画を伝えていたという。

 

またベラルーシのヘリコプターは低空飛行を続け、レーダーには映らなかったそうだ。

 

この領空侵犯を受け、ポーランドのMariusz Błaszczak国防相は、国境沿いの兵士の数を増やし、戦闘ヘリを含むその他の兵器も増やすよう命じた。

 

ポーランド外務省も、直ちにベラルーシの代理大使を召還。ベラルーシ側に対し、今回の件について直ちに詳細に説明するよう求め、断固とした抗議を表明したという。

 

ポーランド側はすでに、ベラルーシにいる「ワグネル」の部隊、約100人が国境付近に移動したことを把握しており、ポーランドとリトアニアの間に伸びる「スバウキ回廊」で何らかの行動に出るのではないか、と警戒していた。

 

モスクワやクリミア半島にもドローン

 

8月1日には再びモスクワに3機の無人機が飛来し、ロシア国防省は2機を撃墜し、1機が電子妨害されて、市内に墜落したと明らかにした。この攻撃による負傷者は出ていない。

 

一方、ロシアが一方的に併合したクリミア半島の都市、セバストポリにもドローンが飛来し、ロシア軍が撃墜したという。

 

このドローンはセバストポリのカラ・コバ地区で撃墜され、地上で爆発。その後、草や茂みに火がついたため、消防隊が消火活動を行ったそうだ。

 

一方、ウクライナ軍によれば8月1日、ロシア軍の破壊工作グループが北部の国境を越えようと試みたという。

 

この破壊工作グループは4人いたが、ウクライナ軍の攻撃で撃退されたそうだ。(了)

 

出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war: Poland to deploy more border troops after Belarus ‘violates airspace’; ‘drone shot down in Crimea’ – as it happened(8/1)

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