強力なハリケーン「ヒラリー」が接近、カリフォルニア州で初めて暴風雨警報を発令
強力なハリケーン「ヒラリー」が、メキシコ沖の太平洋沿岸を北上し、カリフォルニア南部に接近しているという。
熱帯低気圧として上陸
「ヒラリー」は現在「カテゴリー4」に分類されており、8月20日にはメキシコのバハ・カリフォルニア州に上陸する予定とされている。
その後、勢力を弱め、熱帯低気圧として8月20日の夜には、アメリカのカリフォルニア州に上陸する予定だという。
このためカリフォルニア州の一部地域で、史上初めて熱帯暴風雨警報が発令された。
その一部の地域とは、サンディエゴやパームスプリングス、リバーサイド、ロサンゼルスを含む南カリフォルニアの地域とされている。
1、2日で1年分以上の雨か?
南カリフォルニアでは、8月20日から21日の朝にかけて、大雨や鉄砲水、土砂崩れ、突風に警戒するよう求められているという。
一部の砂漠地帯では、たった1日か2日で1年分以上の雨が降るかもしれず、ラスベガスを含む南西部では、鉄砲水が発生する可能性があるとも指摘されている。
ロサンゼルス郡のロバート・ルナ保安官は8月18日の午後、記者団に対して「ハリケーンや熱帯性暴風雨について、ここに立って話すことになるとは、誰も思っていなかったと思います」と語り、すでに緊急対応チームが嵐に対する準備を始めていると明らかにした。
また水難救助隊員と救助用航空機も警戒にあたっており、即応態勢を整えているそうだ。
ジョー・バイデン大統領は18日、「対策チームが嵐を注意深く監視している」とし、次のように呼びかけた。
「FEMA(連邦緊急事態管理庁)はこの地域に人員と物資を配置しており、準備は整っています。この暴風雨の進路上にいる全ての人が予防措置をとり、州や地方当局の指導に耳を傾けるよう、私は強く勧めます」(了)
出典元:ABC News:Hilary track and updates: 1st ever tropical storm watch issued in Southern California(8/19)