米上院議員が「高速道路にいるサメ」のフェイク画像に騙され、引用してしまう
熱帯暴風雨「ヒラリー」が南カリフォルニアの町に被害をもたらしたが、そんな中でアメリカの上院議員が、デマ画像を引用し、拡散させてしまった。
「なんてことだ!」とコメント
ハリケーン「ヒラリー」は熱帯低気圧に変わったが、カリフォルニア州南部には、道路や店が冠水するなどの被害がもたらされた。
そんな中、X(旧ツイッター)には、水であふれた高速道路内で、サメが泳いでいる画像が投稿された。
無論、その画像はフェイクなのだが、元共和党大統領候補で、テキサス州選出のテッド・クルーズ上院議員は、その投稿を引用し、「なんてことだ!」とコメントしてしまった。
「これは本物だ」とまで主張
もともとこの画像を投稿したのは、ポッドキャスターのダン・カッツ氏だ。カッツ氏はその画像と共に「LA(ロサンゼルス)の友人が405号線でこの写真を撮った。そして、すべてのニュースやメディアは、これを使用する許可を持っている。ワイルドだ」とコメント。
さらに屋内エスカレーターの足元で泳ぐ2匹のサメの写真も投稿し、「待って、誰が冗談だって言ったの?高速道路にいるサメだ。これは本物だ。ショッピングモールにもサメがいるんだ」と書き込んだ。
しかし実は、このような写真は過去にもたびたび使われており、Xユーザーはすぐにテッド・クルーズ上院議員が引用した画像が、実際にはまったくのデタラメであることを指摘したという。
またこの画像がフェイクであることは、ファクト・チェックサイト「Snopes」でも確認されている。
このように故意に人をだまそうとフェイク画像を投稿する行為は、対応する関係機関の業務を妨害する恐れもあるため、決して真似をしない方がいいだろう。(了)
出典元:The Guardian:‘Holy crap’: Ted Cruz duped by fake image of shark on flooded LA highway(8/21)