フランスの町が、車を減速させるため、道路に滅茶苦茶な線を引く
フランス西部の小さな町が、SNSでちょっとした話題になっている。先月の半ばに突然、ドライバーを混乱させるような白線が路面に描かれたからだ。交差点を通過する車を減速させるのが目的だという。
交通量の多い県道の交差点
フランス·メーヌ=エ=ロワール県にあるBaunéという町は、人口わずか1700人ほどだが、決して静かな町とは言えない。交通量の多い県道D74号とD82号線の交差点があるからだ。
この交差点付近には、制限速度30km/hであることをはっきり示す標識がある。それにもかかわらず、1日におおよそ2300台の車が、100km/h以上のスピードでここを通過するのだそう。
県当局は、標識を無視してスピードを出すドライバーに何としてでも減速させるため、アイディアを練った。その結果が、路面に描かれた絡み合う白線だ。
😮 Ce nouvel aménagement routier a créé la surprise, voire l’incompréhensionhttps://t.co/Gdd6STbXnt
— Courrier de l'Ouest (@courrierouest) July 21, 2023
実際に減速の効果あり
メーヌ=エ=ロワール県の地域開発を担当するGrégoire Jauneault氏によれば、この白線を描いたその日から、通過する車の速度が著しく落ちたというデータが出ているそうだ。
だが、海外メディアによれば、「効果は一時的で、ドライバーが慣れてしまえば、また元のようにスピードを出すに違いない」という声が、地元住民の間から上がっているとのこと。
また、Facebookでシェアされた写真には、こんなコメントが寄せられている。
私はこの町の住人ではありませんが、この場所はよく通ります。正直言って驚きました。どこを走ればいいか分からず、運転に集中できませんでした。実際のところ、私は数秒間、道から外れて走ってしまいました。これは減速させるというより、パニックを起こさせると思います。ーーKarine Karlinette
何だこれ? 線を引いた人は酔っ払っていたのか。ーーGervaise Pla-Mimault
私としては、こんな道は通りたくないわね。船酔いみたいになって気持ちが悪くなっちゃう。ーーRachel Decaux
出典元:Odditycentral:French Town Uses Deliberately Confusing Road Markings to Discourage Speeding(8/23)