ウクライナによるロシア黒海艦隊の司令部への攻撃で、9人が死亡、2人の将官も負傷か
先日、ウクライナ軍がクリミア半島のセバストポリを攻撃したが、その結果数多くの死傷者がロシア側に出たとの見方が出ている。
ミサイル攻撃でロシア側に死傷者
ウクライナ軍は22日、セバストポリにあるロシア黒海艦隊の司令部をミサイルで攻撃。その後、司令部から黒い煙が出て、空襲警報が鳴り響いた。
また司令部にミサイルが着弾する様子も、SNSに投稿された。
ウクライナの情報機関によれば、この攻撃により、ロシア側の人間が9人死亡、将官2人を含む16人が負傷したという。
ロシア側も、この攻撃を行ったウクライナ側を非難しているが、被害の状況については詳しく明らかにしてない。
ザポリージャ州でさらに前進
一方、ウクライナ南部のザポリージャ州では、ウクライナ軍がさらに前進しているとの見方が出ている。
南部戦線で指揮を執るウクライナ軍のオレクサンドル・タルナフスキー准将は9月22日、CNNの取材に対し、「左翼(Verbove近郊)で突破口を開き、さらに前進を続けている」と述べた。
ウクライナ軍は先日、ザポリージャ州のロボチネを奪還し、さらに南のノヴォダニリフカやノヴォプロコピフカの集落も解放したと報じられていた。Verboveは、それらの集落の東に位置する。
米政府が「ATACMS」の供与を決定
またアメリカ政府は、ウクライナに長距離ミサイルシステム「ATACMS」の供与を決断したようだ。
「フィナンシャル・タイムズ」紙の報道によると、アメリカのバイデン大統領は、ウクライナのゼレンスキー大統領の訪米前に、ウクライナに長距離戦術ミサイルシステム「ATACMS」の供与を決定していたという。
ただし情報筋の話では、供与されるミサイルは、弾頭にクラスター弾を装備したバージョンになるそうだ。
バイデン政権がこの決定を公に発表しなかったのは、ロシアに警戒心を与え、ロシア軍が前線から補給線をさらに後退させることを避けるためだったと報じられている。(了)
出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war live: peace formula ‘completely not feasible’, Russian foreign minister tells UN – as it happened(9/23)