死亡したとされるロシア黒海艦隊の司令官、国防省が動画を公開
先日、ウクライナ軍は、ロシア黒海艦隊の司令官が死亡したとの見方を示したが、その後、同司令官が映っている動画が公開された。
テレビ会議に参加する姿
ウクライナ軍は9月22日の昼頃、クリミア半島にあるロシア黒海艦隊の司令部を攻撃。9月25日には。黒海艦隊の司令官であるビクトル・ソコロフ提督が死亡したと主張した。
しかしその翌日、ロシア国防省は、国防委員会の会議にソコロフ提督が、ビデオ通話で参加している映像を公開したという。
その映像には、画面の下の方で、ソコロフ提督が何も話さずにいる様子が映っていた。
Killed or not killed? Footage shared by RIA Novosti shows Viktor Nikolayevich Sokolov present at the Russian Ministry of Defense board, headed by Shoigu.
Wether this is footage before or after the strikes on Sevastopol is unknown. For now, it remains a mystery. https://t.co/RXGlUUlZpO pic.twitter.com/LbcGDupW98
— NOELREPORTS 🇪🇺 🇺🇦 (@NOELreports) September 26, 2023
海軍の会議を狙って攻撃
ウクライナ軍が、司令部攻撃による死傷者を、どのように数えたかは明らかになっていない。ただ、ウクライナ側はロシア海軍関係者の会合に合わせて、攻撃を行ったと発表している。
一方、ロシア側は9月25日、「国防省からソコロフ提督の死について、いかなる情報も受け取っていない」と述べていた。
またロシア国防省は、海軍関係者の会合が、攻撃のあった日の早朝に行われていたと明らかにしていたという。
ウクライナの情報機関のトップであるキリロ・ブダノフ長官は、22日の攻撃で少なくとも9人が死亡、16人が負傷したと語っていたが、ソコロフ提督の死については言及していなかった。
ただ22日の攻撃により、ウクライナ南東部の前線で部隊を指揮する将官、アレクサンドル・ロマンチュク氏が「非常に深刻な状態」であると主張していた。
今回の戦争では、ウクライナとロシア双方ともに自軍の犠牲者についてあまり公にはしておらず、逆に戦果については誇張するケースが多くみられる。(了)
出典元:The Guardian:Russia releases video of admiral a day after Ukraine claimed he was dead(9/26)